アルチュール・ランボー
6
それなのに、すでに神々は在りまさぬ!今や、「人間」が王様だ。
0
昼顔の毒でもなめろ。
僕は出掛けた。底抜けポケットに両の拳を突っ込んで。僕の外套も裾は煙のようだった。
3
わしはその時つかむだろうか、こんな具合に、見事なお前のその下髪!
見渡す限り恋の天地さ!もっと、こっちへ、くっつきたまえよ!
2
待ち受けている魂よ、一緒につぶやこうよ。空しい夜と烈火の昼の切ない思いを。
1
あらゆるものに縛られた哀れ空しい青春よ、気むずかしさが原因で僕は一生をふいにした。
ああ、眠りたい、煮え立ちたい、ソロモン王の祭壇で。
消えましよ、手引きもなしにかの雲の消ゆるあたりに、おお、清新にまもられて!
夢想家の一寸法師、僕は道々詩を書いた。
幸福が僕に力を入れるので、僕は幸福に飽いちゃった。
もう一度探し出したぞ。何を?永遠を。それは、太陽と番った海だ。
絶対に希望はないぞ、希いの筋も許されぬ。学問と我慢がやっと許してもらえるだけで……。刑罰だけが確実で。
4
声の一つが、何という、天使のような声だろう!
泣きながら、僕は金いろのものを見た、そのくせ飲めはしなかった。
ひたすらに行いすます世捨てびとその精進を忘れまい。聖母マリアのお姿以外あこがれ知らぬつつましい。かくも哀れな魂のやもめぐらしの憂さつらさ。童貞女マリアに願をかけようか?
世間的ではない声よ、つつましやかな光栄で僕を取りまいておくれ。
8
この世は欠点だらけだと、君は言うのか?驚いて?気にせずに、生きて見たまえ!たいていな不運なんかは放っといて・・・・・。
12
僕は自分に告げました、忘れよう。そして逢わずにいるとしよう無上の歓喜の予約なぞあらずもがなよ、なくもがな。
人間的な願望から人並みのあこがれから、魂よ、つまりお前は脱却し、そして自由に飛ぶという・・・・・。
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