アルチュール・ランボー
7
もう一度探し出したぞ。何を?永遠を。それは、太陽と番った海だ。
8
声の一つが、何という、天使のような声だろう!
2
絶対に希望はないぞ、希いの筋も許されぬ。学問と我慢がやっと許してもらえるだけで……。刑罰だけが確実で。
5
あらゆるものに縛られた哀れ空しい青春よ、気むずかしさが原因で僕は一生をふいにした。
ひたすらに行いすます世捨てびとその精進を忘れまい。聖母マリアのお姿以外あこがれ知らぬつつましい。かくも哀れな魂のやもめぐらしの憂さつらさ。童貞女マリアに願をかけようか?
泣きながら、僕は金いろのものを見た、そのくせ飲めはしなかった。
3
見渡す限り恋の天地さ!もっと、こっちへ、くっつきたまえよ!
世間的ではない声よ、つつましやかな光栄で僕を取りまいておくれ。
9
それなのに、すでに神々は在りまさぬ!今や、「人間」が王様だ。
0
僕は自分に告げました、忘れよう。そして逢わずにいるとしよう無上の歓喜の予約なぞあらずもがなよ、なくもがな。
物語の知られざる側面を明かすとき、崇高な道徳心が最高の知恵であることに気付くであろう。
この世は欠点だらけだと、君は言うのか?驚いて?気にせずに、生きて見たまえ!たいていな不運なんかは放っといて・・・・・。
14
おいでよ、おいでよ、ねえ、お前、わしはお前が好きなんだ。きっとすてきに楽しいよ!
1
人間的な願望から人並みのあこがれから、魂よ、つまりお前は脱却し、そして自由に飛ぶという・・・・・。
僕は出掛けた。底抜けポケットに両の拳を突っ込んで。僕の外套も裾は煙のようだった。
今や、「人間」が神様だ!だが「愛」はさけ難い「真実」だ!
いったいだれがこの言葉をこんなにも不実にしたのだろう。
路傍の石に腰掛けて、星の言葉に聴き入った。
彼は感じる、身に享ける緩急の愛撫につれて、泣きたいほどの切なさが湧き上がりまた消えるのを。
待ち受けている魂よ、一緒につぶやこうよ。空しい夜と烈火の昼の切ない思いを。
アルチュール・ランボーのすべての名言