アルチュール・ランボー
4
食おうじゃないか、空気を、岩を、石炭、鉄を。
いよいよ君は恋する身、八月までは仕切られて!いよいよ君は恋する身、君の短詩を彼女は嘲笑う。
0
心いそいそ、行儀よく手袋かけて、気味悪いほど落着いて。
2
もの言わず、ものも思わず、愛のみが心に湧いて、さすらいの子のごと遠く僕は行く。
3
やがてあなたは気づくでしょう、頬がひりひりしてきたと。軽い接吻が気狂いの蜘蛛ほど走り廻るでしょう。あなたの華奢な襟首を。
接吻欲しさの手管と知れた!小さな声で、「さわってみてよ、あたしの頬っぺに風邪ひいちゃったらしい・・・・・。」。
1
この絵、この花みてごらん、わしらは墓地からやって来た。
どうやらそれでも寝部屋まで彼女の肌の味わいは持って戻った。
壮りの血気はシャンパンさ、頭へのぼる。ぶらつくほどに、唇にわなわなと接吻を感じる。はっきりここに、生きもののような。
人生は、誰もが演じなければならない道化芝居である。
11
六月の宵!十七歳!・・・・・うっとりするね。
彼は感じる、身に享ける緩急の愛撫につれて、泣きたいほどの切なさが湧き上がりまた消えるのを。
恋の息吹が吹きすぎた、夜の暗がりを・・・・・。
人間的な願望から人並みのあこがれから、魂よ、つまりお前は脱却し、そして自由に飛ぶという・・・・・。
十七歳、まだ分別にやや欠ける。無理はない、遊歩場に、緑の菩堤樹が並んでる。
この世は欠点だらけだと、君は言うのか?驚いて?気にせずに、生きて見たまえ!たいていな不運なんかは放っといて・・・・・。
14
正午の海の水浴を待つ間のしばし彼らの精力が落着いていられるように。
世間的ではない声よ、つつましやかな光栄で僕を取りまいておくれ。
9
ゴールの鶏の鳴くたびに僕ら幸福を敬遠しよう。
泣きながら、僕は金いろのものを見た、そのくせ飲めはしなかった。
アルチュール・ランボーのすべての名言