アルチュール・ランボー
2
絶対に希望はないぞ、希いの筋も許されぬ。学問と我慢がやっと許してもらえるだけで……。刑罰だけが確実で。
5
ひたすらに行いすます世捨てびとその精進を忘れまい。聖母マリアのお姿以外あこがれ知らぬつつましい。かくも哀れな魂のやもめぐらしの憂さつらさ。童貞女マリアに願をかけようか?
もう一度探し出したぞ。何を?永遠を。それは、太陽と番った海だ。
8
幸福が僕に力を入れるので、僕は幸福に飽いちゃった。
7
消えましよ、手引きもなしにかの雲の消ゆるあたりに、おお、清新にまもられて!
1
ああ、眠りたい、煮え立ちたい、ソロモン王の祭壇で。
僕は自分に告げました、忘れよう。そして逢わずにいるとしよう無上の歓喜の予約なぞあらずもがなよ、なくもがな。
あらゆるものに縛られた哀れ空しい青春よ、気むずかしさが原因で僕は一生をふいにした。
おいでよ、おいでよ、ねえ、お前、わしはお前が好きなんだ。きっとすてきに楽しいよ!
わしはその時つかむだろうか、こんな具合に、見事なお前のその下髪!
3
見渡す限り恋の天地さ!もっと、こっちへ、くっつきたまえよ!
昼顔の毒でもなめろ。
0
路傍の石に腰掛けて、星の言葉に聴き入った。
それなのに、すでに神々は在りまさぬ!今や、「人間」が王様だ。
物語の知られざる側面を明かすとき、崇高な道徳心が最高の知恵であることに気付くであろう。
ああ!すべての壺を干しちまう!
奴らの下卑たひやかしが、僕の心臓を荒ませた!
僕は出掛けた。底抜けポケットに両の拳を突っ込んで。僕の外套も裾は煙のようだった。
今や、「人間」が神様だ!だが「愛」はさけ難い「真実」だ!
はき換えのないズボンにも大きな穴があいていた。
アルチュール・ランボーのすべての名言