フランスの詩人
アルチュール・ランボーの名言。全47個。
この世は欠点だらけだと、君は言うのか?驚いて?気にせずに、生きて見たまえ!たいていな不運なんかは放っといて・・・・・。
14
人生は、誰もが演じなければならない道化芝居である。
11
世間的ではない声よ、つつましやかな光栄で僕を取りまいておくれ。
9
もう一度探し出したぞ。何を?永遠を。それは、太陽と番った海だ。
8
物語の知られざる側面を明かすとき、崇高な道徳心が最高の知恵であることに気付くであろう。
7
幸福が僕に力を入れるので、僕は幸福に飽いちゃった。
ゆっくり行こうよ、流れのほうへ、そこから深い森の奥へ!
5
絶対に希望はないぞ、希いの筋も許されぬ。学問と我慢がやっと許してもらえるだけで……。刑罰だけが確実で。
今や、「人間」が神様だ!だが「愛」はさけ難い「真実」だ!
泣きながら、僕は金いろのものを見た、そのくせ飲めはしなかった。
3
僕は我慢に我慢した。おかげで一生忘れない。怖れもそして苦しみも天高く舞い去った。ところが悪い渇望が僕の血管を暗くした。ほったらかしの牧の草生えて育って花が咲くよいもわるいも同じ草すごいうなりを立てながらきたない蝿めが寄りたかる。
4
もの言わず、ものも思わず、愛のみが心に湧いて、さすらいの子のごと遠く僕は行く。
ひたすらに行いすます世捨てびとその精進を忘れまい。聖母マリアのお姿以外あこがれ知らぬつつましい。かくも哀れな魂のやもめぐらしの憂さつらさ。童貞女マリアに願をかけようか?
2
食おうじゃないか、空気を、岩を、石炭、鉄を。
待ち受けている魂よ、一緒につぶやこうよ。空しい夜と烈火の昼の切ない思いを。
1
僕は出掛けた。底抜けポケットに両の拳を突っ込んで。僕の外套も裾は煙のようだった。
不幸こそはぼくの神だった。ぼくは泥濘のなかに身を横たえた。
人間的な願望から人並みのあこがれから、魂よ、つまりお前は脱却し、そして自由に飛ぶという・・・・・。
どんな夢見に憑かれるか?不可思議のアジアの夢か京のまた大阪の?
あらゆるものに縛られた哀れ空しい青春よ、気むずかしさが原因で僕は一生をふいにした。
接吻欲しさの手管と知れた!小さな声で、「さわってみてよ、あたしの頬っぺに風邪ひいちゃったらしい・・・・・。」。
十七歳、まだ分別にやや欠ける。無理はない、遊歩場に、緑の菩堤樹が並んでる。
僕は自分に告げました、忘れよう。そして逢わずにいるとしよう無上の歓喜の予約なぞあらずもがなよ、なくもがな。
見渡す限り恋の天地さ!もっと、こっちへ、くっつきたまえよ!
彼は感じる、身に享ける緩急の愛撫につれて、泣きたいほどの切なさが湧き上がりまた消えるのを。
壮りの血気はシャンパンさ、頭へのぼる。ぶらつくほどに、唇にわなわなと接吻を感じる。はっきりここに、生きもののような。
わしはその時つかむだろうか、こんな具合に、見事なお前のその下髪!
消えましよ、手引きもなしにかの雲の消ゆるあたりに、おお、清新にまもられて!
おいでよ、おいでよ、ねえ、お前、わしはお前が好きなんだ。きっとすてきに楽しいよ!
心いそいそ、行儀よく手袋かけて、気味悪いほど落着いて。
この絵、この花みてごらん、わしらは墓地からやって来た。
路傍の石に腰掛けて、星の言葉に聴き入った。
夢想家の一寸法師、僕は道々詩を書いた。
いったいだれがこの言葉をこんなにも不実にしたのだろう。
それなのに、すでに神々は在りまさぬ!今や、「人間」が王様だ。
0
どうやらそれでも寝部屋まで彼女の肌の味わいは持って戻った。
やがてあなたは気づくでしょう、頬がひりひりしてきたと。軽い接吻が気狂いの蜘蛛ほど走り廻るでしょう。あなたの華奢な襟首を。
いよいよ君は恋する身、八月までは仕切られて!いよいよ君は恋する身、君の短詩を彼女は嘲笑う。
六月の宵!十七歳!・・・・・うっとりするね。
正午の海の水浴を待つ間のしばし彼らの精力が落着いていられるように。
ゴールの鶏の鳴くたびに僕ら幸福を敬遠しよう。
はき換えのないズボンにも大きな穴があいていた。
ああ、眠りたい、煮え立ちたい、ソロモン王の祭壇で。
声の一つが、何という、天使のような声だろう!
奴らの下卑たひやかしが、僕の心臓を荒ませた!
恋の息吹が吹きすぎた、夜の暗がりを・・・・・。
ああ!すべての壺を干しちまう!