NHK時代からやっていて、いま意外に役に立っているのが語学の勉強でした。警視庁担当で夜回りをしている時期、深夜に住宅街で刑事を待っている間に時間があるでしょう。そのときにやっていたのがNHKの「ラジオ英会話」や「ビジネス英語」。街灯や自販機の灯りのもとでテキストをひたすら読み、暗がりでブツブツそれを読み上げて暗唱する。どう見ても危ない人ですよ。喫茶店など明るいところで待つことができるときは経済学の本を読む。資格を取ろうとか、将来何かの役に立てようなんて気はなく、ただひたすら時間がもったいなかったから。それがいまになってすべて役に立っている。語学力はいろんなところで武器になります。あとは歴史。とくに近代史をしっかりと勉強するといい。
池上彰
池上彰のその他の名言
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若い頃に読んで皮相的になんとなくわかった気になっているけれども、ある程度経ってから読み返すと、また新しい発見がいくらでもある。
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日本人に限らず、人間は社会的な動物です。そうである以上、大成功を収めた場合も、ほかの人や周りから何かしらの恩恵を受けているのは確かです。社会の一員である以上、「おかげさま」の精神は必要なのです。
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ニュースを伝えるとき、自分としてはなるべく独自の視点を出さないようにしています。片寄った見方ではなく、バランスよく事実関係を提供して、判断は視聴者にお任せしたい。
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悪口や陰口は、当然ビジネスをする上でも気を付けるべきことです。ビジネスマンは、少なくとも顧客の前ではよその会社の悪口や噂話を絶対に言ってはいけません。