知識をインプットするだけじゃなくアウトプットまでできるようになる、となるといきなりハードルが上がります。生半可な理解では人に伝えることはできません。私の場合、NHKで「週刊こどもニュース」を手がけたときに、小学6年生に大人向けニュースを理解してもらうにはどうすればいいか腐心しました。
池上彰
池上彰のその他の名言
-
独自の切り口を持つことが要求される。ニュースをただ読むだけでなく、「考える」ことをしていないと、その「切り口」が見つからない。
-
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と言いますが、その通りですね。謙虚に教えを請うことで、新たな知識を吸収することができる上に、こうした人の好感度は間違いなくアップします。
-
ただ自分がわかればいいというだけでなく、わからない人に説明するときにはどうしたらいいかという問題意識をもって読むと、理解の深さが格段に違ってきます。アウトプットを意識して読むわけです。
-
本は読みっぱなしにせず、実際に誰かに伝えてみることが一番有効です。知識のない人間に、「そうだったのか!」と理解されるよう専門情報を的確に簡便に伝えるのは案外難しいですよ。
-
いい結果が出たら、良かったで終わっちゃいけない。悪い結果が出たら、なんでだろうって悩むくらいだから、いい結果のときも「なんでだろう」が必要だ。
-
「人の話にきちんと耳を傾けることができる」のも、ビジネスパーソンに求められる資質の一つです。これをおろそかにする人に、よい仕事はできないと思うのです。
-
現代のビジネスパーソンはあまり本を読まない。ならば、むしろ本を読むだけで差別化できるのではないか。考えようによっては、楽な時代になった。