桜井章一
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自分も他人も恨まないように生きていくにはどうすればいいのか。それは何よりも「あきらめ」がよくなることだと思う。あきらめきれないから、恨みがましくなったり、ひねくれたり、卑しくなるのである。そんなものをたくさん抱えているから、生きたお化けになってしまうのだ。
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「諦め上手」は人生の可能性を切り開く。
ツキとか運が「欲しい」というときは、大抵は欲からだろう。でも、ツキとか運っていうのは、欲で取るもんじゃないんだ。じゃ、どうしたら掴むことができるのか?考えて手にはいるもんじゃない。むしろ、どこにでも漂っていて、ある瞬間、ペタッと人間にくっつくようなものだ。感じる力がないと逃がしてしまうんだな。なんにも気づかないまま。
「運」は見えない。ゆえに感じなければならない。
節操はないほうがいい。
自分に降りかかってきた困難や課題に対しては、あえて飛び込む覚悟を持つことで、活路を見いだせることもあるはず。
ときにはあえて困難に飛び込む勇気を持つことで、自然と平常心を身につけられるのではないかと思う。
強い人は、瞬間にして相手の間合いを取る。
リスクを取れば、勝負の運命は大きく変わる。
勝負は、美味しく味わうものである。
本番も常の内に収めよ。
一生懸命、「頑張って努力する」のは良くないな。だいたい、「力」というのはウソっぽいんだよ。力なしでやるのが一番いい。勝負する時も、ちょっと体調が優れないぐらいの方が勝てるものだ。体調がいいと、どうしても力みが入ってしまって、だんだん崩れていく。風邪を引いたりして少し調子が悪いと、いい具合に力が抜ける。
硬直した思考からは、硬直したもろい心しか生まれない。
本当の勝負に、「守り」は存在しない。
大きな一番になればなるほど、一つの見落としが命取りになる。相手のちょっとした表情の変化とか、場の流れから少しでも多くのことを「気づいた」人が運をも呼び込むことができるんだ。
それは人として心から尊敬する人がやっていた会社だった。この人のそばで何かできればいいなと思っていたときに、「うちでやってみるか?」と声をかけられたのだ。その会社の業務や仕事に関心があったわけでなく、あくまでその社長と一緒に働けるという喜びだけがそこにあった。そこで私は給料はもらわずに仕事に純粋に向き合おうと考えた。
ウソの自分を賢く見せて築いた信頼なんて偽物だよ。たとえば、猛獣に襲われたときに金の力で助かるかい?いまの会社の上司が身体を張って助けてくれると思うかい?自然の前では、ウソの自分なんて通用しない。賢いも、バカも関係ない。裸の自分ではじめて、本当の信頼関係が築けるんだ。
勝負の「旬」をつかんだものが、勝つ。
スランプは放っておけ。
専門家や業界人にならないのが強さ。
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