桜井章一
4
会社や肩書きから離れた場を自分の中に設けるようにしてもらいたい。それが自分を一歩引いた立場から眺め、心のバランスを取ることにつながるはず。
1
勝負において、相手の情報は必要ない。
人の本心は知ろうとしなくてもいい。
恨みを抱き続ける「お化け」になるな。自分を責めず、相手を責めず、上手にあきらめられる人間になれ。
自分のものにしようと近づいていくと嫌われて逃げられる。運に近づきたければ、つかまえるというより、触れさせていただくという気持ちでやわらかくアプローチする。それが肝要だ。
2
今度、はない。
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「だいたい」こそ、対象を明確につかめる感覚である。
心がまったく揺れ動かない人はいません。でも、いくら心が揺れても、最後には収まればいいのです。
ピンチは、小さな「気付き」から、突破できる。
不安は、何かを守ろうとしたり損をしたくないという心理から生まれる。そうした現実的な損得にかかわることを一つ行ったら、損得の入らないことを二つ、三つ行うとよい。バランスが取れ、不安を押し込めることができる。
大切なのは適度に考えて、適度に考えるのをやめることだ。それは「踏ん切りをつける」とか「割り切る」ということとは違う。「感じる」ということだ。
自分との約束事を作って、必ず実行しろ。ここぞって時に力が出る。
3
ルールの裏をかく技は、弱さから生まれる。
多勢に無勢のケンカ勝負に勝つ。
私は「負け」にも流儀があると思っています。もし、どうしても勝てそうにないという局面になったとしても、「あきらめる方法」は百も二百もあるはず。その中の一つか二つにもっと「良いあきらめ方」があるかもしれません。単に勝負を投げるのと、最善手を模索した結果、撤退するのとでは、まったく違います。私自身、そんな「センスの良いあきらめ方」をする対戦相手には常に一目置いていました。
情報や知識は、どんどん捨てていったほうがいいのです。
慎重すぎると、「運」は逃げていく。
考え方を固定しないこと。物事の判断をいつも白か黒かの両極に分けることはお勧めできない。両極ばかりに目が行き、その間に目がいかなくなるから。
自分で限界をつくることは、可能性を捨てることである。
「人ごと」を「自分ごと」としてとらえる。
桜井章一のすべての名言