秋元康
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ほんとうのやさしさとは、自分から与えるのではなく、相手が求めてきたときに、さりげなく示すもの。
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モノになる企画を発想するためには、全く違ったところに「種」を蒔いておかなければならないのだ。
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ヒットする曲には、歌詞のすべてに力が入っていない場合が多いんです。一行目から全力だと、勝負どころが浮きあがってこないから。そして、肝になるところは、どんなにコストや時間が限られていても、とことんやるべきだと思います。僕は今でも、大切なところはイメージどおりになるまで何度もリテイクします。
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場数を踏むこと、たくさんの企画を考え続けることが大切。野球に例えると、打席に何度も入り、経験を重ねるしかない。大切なのは打席でボールを見送らず、バットを振り続けること。とにかく規定打席数に達していないバッターは、ヒットメーカーとは決して言われません。
自分の居場所を見つけた者が勝ち。
感受性は鍛えることが出来る。
自分の知らない事に興味を持ったり、なぜだろうと立ち止まることをしないと一日はあっという間に過ぎていく。
何も関係の無い所からヒントを得るからこそ、新しいものが生まれまる。
アイデアは料理でいう食材みたいなもの。並べただけでは料理になりません。調理して初めて料理、つまり使える企画になるのです。その一方、食材が揃わなければ、おいしい料理はやはりできない。食材と調理、どちらも大切です。
僕は映画の仕事もやっていますが、映画製作はまさしくチームで行う世界で、自分ひとりでは絶対にできません。例えばセットの中に赤い椅子を置こうとして、でも、僕が頭の中でイメージしている赤と、美術スタッフが用意する椅子の赤は違う。そういう誤差が積み重なると、どうしても作品のフォーカスが甘くなってしまいます。
各界一流の方々と仕事をさせていただいて分かったのは、「自分の仕事に飽きない」ことこそ最も重要だということ。
プロの仕事とは、何があっても言い訳をしないこと。
僕の場合、高校2年生の夏休みで時間が止まっているんですね。今でもその光景を覚えています。机の上に参考書とノートがあって、それをパタンと片付けて、「じゃあ、ちょっとニッポン放送に行くわ」と出かけて行った。だから一度もビジネスだと思ったことがない。
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危険な場所や行きにくいところにあえていくことこそ、おいしい野いちごを見つける最良の方法なのである。
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「クールジャパン」の本質とは、自国のコンテンツに自信を持つことです。納豆にたとえると、今までは外国人に売るために臭いや粘りを消そうとしていた。でも糸を引き、臭うのが納豆なんだ、と開き直る。それが必要なんだと思います。
みんなが行く野原には野いちごはないんですよ。もうみんな獲ってしまっていますから。みんなが行かないところにこそ、まだ誰も獲ってない野いちごがあると思いますね。
1年に20作あって、振り返って全部を眺めると、その時に考えていた何かが見えてくる。
たくさん考えた企画がすべて当たるなんてことはありません。でも、場数を踏めば、失敗から学ぶことも増える。
成功するのは1ミリの努力の積み重ね。
誰もが犯しやすい間違いは、嫌いな人の存在を認めないことだ。
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秋元康のすべての名言