秋元康
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僕は総合プロデューサーですが、全員は見られない。ファンがメンバーのプロデューサーでもあり、その集合体がAKBなんです。
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企画をモノにする事ができる人間とは、よけいな情報に惑わされず、自分は何なら勝てるかを知っている人間なのだ。
僕たちの世代は欧米への憧れがあって、今までは「欧米みたいなもの」を作りがちでした。ですから、なかなか成果は上がりません。その一方で、畳や障子の技術が評価されたり、日本アニメが評価されたりしています。
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まずは先輩の台本をもらって、それを参考にしながら書いた。「テレビの台本はこう書くのか」「コンサートの演出はこうやるのか」と書きながら学んでいった。
何も決めてないです。例えば今日誰かと会って、その話が面白いなと思ったらそれに乗ることもありますし、もちろん僕らの仕事は来年の発売とかありますから、そういうことはやってますが、今の延長ではないところの未来は何も考えていないですね。
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そもそも芸能界とは、毎日が総選挙みたいなものですが、普段はその部分を見せません。例えば朝ドラのヒロインオーディションなどは、陰で何千人という子が落ちています。だから特別AKB48が厳しいということはありません。
僕の場合、高校2年生の夏休みで時間が止まっているんですね。今でもその光景を覚えています。机の上に参考書とノートがあって、それをパタンと片付けて、「じゃあ、ちょっとニッポン放送に行くわ」と出かけて行った。だから一度もビジネスだと思ったことがない。
「クールジャパン」の本質とは、自国のコンテンツに自信を持つことです。納豆にたとえると、今までは外国人に売るために臭いや粘りを消そうとしていた。でも糸を引き、臭うのが納豆なんだ、と開き直る。それが必要なんだと思います。
危険な場所や行きにくいところにあえていくことこそ、おいしい野いちごを見つける最良の方法なのである。
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みんなが行く野原には野いちごはないんですよ。もうみんな獲ってしまっていますから。みんなが行かないところにこそ、まだ誰も獲ってない野いちごがあると思いますね。
1年に20作あって、振り返って全部を眺めると、その時に考えていた何かが見えてくる。
成功するのは1ミリの努力の積み重ね。
感受性は鍛えることが出来る。
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自分の知らない事に興味を持ったり、なぜだろうと立ち止まることをしないと一日はあっという間に過ぎていく。
何も関係の無い所からヒントを得るからこそ、新しいものが生まれまる。
アイデアは料理でいう食材みたいなもの。並べただけでは料理になりません。調理して初めて料理、つまり使える企画になるのです。その一方、食材が揃わなければ、おいしい料理はやはりできない。食材と調理、どちらも大切です。
プロの仕事とは、何があっても言い訳をしないこと。
僕は映画の仕事もやっていますが、映画製作はまさしくチームで行う世界で、自分ひとりでは絶対にできません。例えばセットの中に赤い椅子を置こうとして、でも、僕が頭の中でイメージしている赤と、美術スタッフが用意する椅子の赤は違う。そういう誤差が積み重なると、どうしても作品のフォーカスが甘くなってしまいます。
ほんとうのやさしさとは、自分から与えるのではなく、相手が求めてきたときに、さりげなく示すもの。
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モノになる企画を発想するためには、全く違ったところに「種」を蒔いておかなければならないのだ。
秋元康のすべての名言