秋元康
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昔からスタッフにはよく、「カルピスの原液を作れ」と言っています。その原液があれば、色々なところがそれを使ってアイスクリームやキャンディーなどを作りたいと言ってきますよね。今のアイドル産業は、例えるなら誰でも使えるカルピスの原液を提供している産業。オープンなプラットフォームだからこそ、僕なんかが思いもつかないアイデアを、誰かが持ってきてくれるんです。
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アーティストはマーケットを考えず、自分が作りたいものを作る。
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生活・文化面で今年のキーワードをあげるとしたら「最小公倍数」でしょう。これまで日本では「最大公約数」が重要でした。音楽業界やテレビ業界も、子供からお年寄りまで、万人に受け入れられるものを求めてきたんです。しかし、これだけ嗜好が細分化されてくると、そういうやり方はもう通用しません。
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経産省とクールジャパンとして、いろいろ海外に向かおうとしているところです。日本のコンテンツ力を見せつけたいですね。
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人は一生懸命に生きようとそうでなかろうと、それによって寿命が延びる保証はありません。
インターネットで公開されている情報よりも、みんなが情報だと思ってないことに気づくことのほうが、じつは情報としての価値は高いということである。
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大切なことはやる気を起こさせたり、落ち込みをなくすことではなく、止まっている気持ちを動かすこと。
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これからは、少人数のグループに共通するものが広がっていきます。テレビなどのマスメディアからヒットが生まれた時代から、小さなところで点いた火が広がっていく時代になったのです。マジョリティーの優位性がなくなりつつあるんです。
心掛けてきたことはソフトを重視してきたこと。他の業界、特に製造業系の人と話をしていると、多くの人がハードウエアの「スペック」を重視していると感じます。例えばテレビなら、4Kや8Kってこんな性能で、こんなにすごいんですよって最初に説明しますよね。でもその性能を使ってどうするのか、という視点が足りないのではと感じます。4K、8Kで何を見たいのか。そのソフトの部分が一番重要。
自分の幸せが定義付けできない人は、何も手に入らない。
企画が評価されるためには、「次は何が起きるんだろう?」という意外性を、どうやって受け手に感じてもらえるかが大切。
たくさんの仕事をしているからこそ、そこに自分の潮流のようなものができます。
人を説得するということは人をだますことではない。自分だったらどうするかということを、相手の立場に立って考えることである。
努力がなかなか報われない場合、どうすればいいか?……人のせいにしなさい。君の努力の結果に気づいていない、まわりの人間がいけないのです。もちろん、これ以上努力のしようがないくらい努力した場合ですよ。「この人たちには見る目がない」と思いなさい。
幸運をつかむには、方法も、法則も、テクニックもない。あるとすれば、ただひとつだけ。自分は運がいいと思うこと。
僕はこれまで成功を手にした人にたくさん出会ってきました。この人たちは何が違うかというと簡単です。「行動を起こしている」ということです。成功できなかった人は必ず後からついてくる。「自分も同じ事を考えていた」と言って。実行に移す人は案外少ないんですよ。
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テレビの影響力は確かに大きいのですが、常に新しい情報を発信しているため、情報が古くなると注目されなくなります。だから長続きしない。ところがAKB48のように、ひとつの劇場からスタートすると、ファンはそこに通うのが習慣になります。コアなファンは裏切らないから人気も長続きするんです。
結局ニューヨークには1年半くらいいたんですが、1年くらい過ぎてだんだん望郷の念もあったりして、「俺は何やってるんだろう」と思ったんですね。僕は31丁目にあるコンドミニアムに住んでいたんですが、その部屋の下にイーストリバーが流れていて、それを眺めながら「この川をずっといくと海に繋がって、その海は日本に繋がってるんだろうな」とか、ぼんやり考えていたんですよ。
いいことがありますように…」じゃないよ。待ってちゃだめだ。探すんだ。
僕は今、スターになっている人を20人くらい、オーディションで落としたり、プロデュースを断ったり、クリエイターとして興味を持てませんでした。僕の目は節穴です。いや、みんな節穴なんです。きっと、自分の能力、努力をわかってくれる人がいると思えばいいんです。
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