ヴィクトル・ユーゴー
1
勇気ある者たちは、全財産を失ったとしても、勇気そのものは決して失わない。
0
皺とともに品位が備わると敬愛される。幸せな老年には言い知れない黎明がさす。
友よ、逆境にあっては、つねに、こう叫ばねばならない。「希望、希望、また希望」と。
2
荒々しく毒ずいた言葉は、その根拠の弱さを物語っている。
債権者は残酷な主人よりも悪い。主人は身体を剥奪するだけであるが、債権者は対面を破壊し、威信を破滅する。
生きている者とは、闘っている者だ。運命の高い険しい峰をよじ登る者のことだ。
人は軍隊の侵入には抵抗するが、思想の侵入には抵抗しない。
愛が無くても与えることはできるが、与えること無しに愛することはできない。
3
愛することは、ほとんど信じることである。
大丈夫は唯だ今日一日の用を以て極と為すべし。
毎朝、その日の行動計画を立て、それを実行する者は、多忙な人生の中で迷路に迷い込んでも出口につながる「魔法の糸」を手にしている。
6
女性が話しかけてきたときは、彼女の目が発する言葉に耳を傾けることだ。
神は人間に適する者を知り結うて、天を遠くに、すぐそばに女をおかれた。
知的な地獄は、愚昧な楽園よりもましな場所だろう。
未来にはいくつかの名前がある。意志薄弱な者はそれを不可能と呼び、臆病者は未知と呼ぶ。しかし勇敢な者はそれを理想と呼ぶ。
5
世界中のすべての軍隊よりも強いものが一つだけある。それは、時にかなって生まれた発想である。
常識の有無は教育の有無とは関係ない。
苦しみがある程度度を越すと、人間は二種類の精神的無関心に襲われる。
笑い声は太陽。人々の表情から冬を追い払ってくれる。
強く辛辣な言葉は、根拠が弱いことを示している。
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