マツコ・デラックス
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己を知ることは重要よ。
もしも今、ある程度のチンポに満たされ、ゲイとしての幸せに多少縁が出来たとしても、それでもきっと叫び続けるんでしょうね、アタシはこんなんじゃない、こんな人生じゃないって。アタシはいったい何をしたいんだろう、何が欲しいんだろう、何て思われたいんだろう、どこまで魂を売り続けるんだろう。
北島三郎さんっていうアイコンを失った「紅白」は、あたし観たときに「紅白」って認識できるのかなって思うのよ。
絵空事のような爽やかな雰囲気をちょっとでもブチ壊せたらいいなと思っています。
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のりピーが本格復帰するときは、その第一声で「クスリをいただきマンモスして、ラリピーしちゃった。悪かったピー」と話してほしいね。
あなたたちは年収とか数字でしか恋できないからね。
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口紅ぐらい、時代とか流行とは別に「自分はこれが好き!」って言えるくらいじゃないと、人としてダメじゃない?
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恵比寿はクソみたいな街よ。
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一代で十分よ。
自分の将来考えると恐ろしいんだけどね。こんな女装渡世、国がちゃんとしてくれているからどうにか生きてるようなもんで、混乱の世にホモやシングル女、ましてや女装なんて邪魔なだけだもの。20年後、もし国がめちゃくちゃになっていたら、隠れホモ化しているか、女装で新宿を徘徊しているか、自分もどうなっているかわからない。
逃げるように帰った実家から母親に追い出されボロアパート暮らしのくせして、借金してまで女装している頃よ。上の階から女の喘ぎ声が聞こえてきた時、心の叫びというかなんと言うか、無意識の内、口に出してこう叫んでたわ。「チンポもいらない、ゲイとしての幸せなんていらないから、だから神様、アタシにたらふくメシを喰わせて、日の目を見させて」って。
元の私って何なんだろうって思う時がある。
運転って生き方出るんだぞ!
自分の理解できないことっていうのは恐怖じゃない?それをうまく理解させてあげられる人が優秀な人なんじゃないの?
一般の夫婦がいつまでたっても夜の営みがお盛んでいるということは統計的に考えても現実的ではないのです。なので、身体の関係を超えた夫婦愛を築いていくことが必要。
このアタシだって頑張ってメイクをしたら一応テレビに出てもそれなりに遜色ないように見えるんだから、メイクって恐ろしい。
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もしかしたら、アタシは母親にこそ真の理解者であって欲しいと願っているのかもしれない。けれども現実は、四十歳にして生まれた一人っ子がゲイで、女装癖で、さらにそれだけでは飽き足らず、人様の前でわざわざ「アタシはオカマよ!」って叫ぶようなことをしてるんだから、一方的に理解しろとは言えないわ。
人を笑わせる行為って、最も客観性が必要なことよね。しかもそれって、とても自虐的要素の強い作業で、己が人様からどんなふうに見られているのか、何を求められているのかを冷静に判断できなければ、そこに笑いは生まれない。客観性って、いかに自分を曝け出せるのか、嘘を付けずにいられるのかなんだろうね。
いい年して「自分探し」をするって言って、仕事もやめて旅行に行く人って、恥ずかしい行為をしてると思うのよ。
自分が卑屈だったり、報われなかったりするから何もかも怒りになって、全員が敵になってやれていた芸当だったと思う。
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