黒田博樹
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大学に入っていたら、そういう気持ちも無く、そこで潰れていたかもしれない。だから、人生の節目ってあるんですよ。
大学時代、真っ向勝負で井口にホームランを打たれて、初めて打たれて気持ちが良いと思った。
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最後はカープでユニホームを脱ぎたい。
いつまで体が続くかわからないですけど、体が続く限り、チームのために投げていきたいと思っています。
現時点で僕は、野球人生がいつ終わっても、もう悔いはないと思っています。最後がどういう形になるのか、今はまだまったく想像がつきませんけど、メジャーでやらせてもらって、またこうやって広島へ帰ってくるという機会も与えてもらって、もう、いつ終わってもいいと思っているのは確かです。
ヤンキースでは8、9月になったら登板間にもブルペンに入らないほうがいいとコーチに勧められました。日本では怖くて、そんな調整はなかなかできませんでしたけど、そういう考え方もあるんだと、これも勉強させてもらいました。
1年2年かけて得た自信こそ本当の自信になる。
アメリカン・リーグの東地区の球場はヒッターズ・パークばかりだったので、そういう部分ではメジャーの方が大変でしたし、もともと僕がいたカープは広島市民球場でしたから。あの狭い球場を経験しているので、そういう意味では、広島のマツダスタジアムができて広くなったというのは、自分にとっては大きいんじゃないかなと思っています。
僕自身はバッティングとか守備は上手くないので、その中で何を目指すかと言えば、やっぱり立ち居振る舞いだと思ってます。マウンドでの雰囲気というのは大事かなと思います。
メジャーではいつも、通訳の人に「次の登板のその先のことは僕の耳に入れないでくれ」と言ってました。自分は次の登板で頭がいっぱいで、その先のことを言われると頭がパンクしてしまうので。
カープに来たことを正解にする。
ジャイアンツはいつの時代もいいメンバーが揃っているので、投げるのも大変です。でもその分、倒し甲斐のあるチームだと思っていますし、自分もジャイアンツと戦うことで育ててもらったというか、大きくさせてもらった部分があると思いますから、今年も同じ気持ちで投げたいと思います。
自分がおかしいと思ったら首を振れ。
一度ヤンキースに断りを入れても、ヤンキースはもう1日待つという返事でヤンキース入り決めた。
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それこそ0-1で負けても一敗ですし、10対9で勝っても勝ち星になるので、そういう意味でアメリカへ行ってから勝ち負けには執着しなくなりました。ですから、僕の感覚ではそこにこだわりがなくて……優勝できればそういう数字も、もしかしたらついてきてくれるのかもしれませんけど。
教えることはそんなにない。とにかくストライク先行でいけ。
ニューヨークだろうが、カープだろうがマウンドで投げる重みは変わらない。
僕は高校時代補欠だった。それでも考え方、生き方を変えれば創造を超えた場所でプレイできる。
食事も普通なら登板前日は炭水化物をとる、栄養バランスを考える、となるけど、アメリカでは日本食レストランがないところもある。「これを食べないといけない」って考えたらストレスの一つになってくる。日本に帰ってきてからの食事は外食と、弁当をつくってもらって取りにいくという感じ。ニューヨークでも3年間、そういう生活だった。だから、サバイバル力というか、そういうものは身についてますね。
その日の状態でベストの結果を出すだけ。
黒田博樹のすべての名言