本当は本来、女のもっているタチ、男がもっているタチがあると思うのね。女が美しくなる適性、男が見事になる適性ってあると思うの。そこをとっぱらっちゃって、どうでも生きられる時代なのかな。
樹木希林
樹木希林のその他の名言
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私の演技ってすごく類型的なの。立派なものじゃないの。ふだん、「俳優とは」っていうこと考えると「観客にこびず」とか思うんだけど、実際にやるとなると、すごく類型的なの。すっごく刹那的な役作りよ。
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今の時代は型がなくても生きていける状態になった。でも死ぬ時に気づいて振り返ったときに、「あらーっ」て思うんじゃないかな、とも思うの。でも私はそういうふうにしては死ねないな、というのがある。
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お金ってもう使わないから。使う必要がなくなっちゃったから。自由になるくらいの生活できますけど、何にもしたいものないですね。
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人がうれしかったりした時に、泣くことが多いわね。悔しい、悲しい、で泣いたことはないわね。「なんてすてきなことを言うんだ」っていう時に泣けてくるね。
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あのね、フラッシュ全然構わないのよ。それになんで一般の人は写真撮っちゃいけないって言うの?私、悪用されても全然構わないのよ。
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成年の失敗よりも老人の跋扈が一番世の中を悪くすると思う。私がある80のおばあさんにいったら「ばっこってなーに?」「のさばること!」あーらー。
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今は仕事のブッキングも全部、自分でやっています。そうじゃないと、人の人生までブッキングしちゃうからさ。がんを持病として持っているし。そういう身体であるということがすごく歯止めになっている。
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やったことがほんのわずかだもの。やり残したことばっかりでしょう、きっと。一人の人間が生まれてから死ぬまでの間、本当にたわいもない人生だから、大仰には考えない。