人間は他人のことを思いやって行動し、良い結果を得た時に、心からの喜びを感じるものである。その喜びこそ、人間愛に基づくほんとうの「幸せ」なのである。
宮沢賢治
宮沢賢治のその他の名言
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銀の波を泳いできました。ああさっぱりした。ある夜、眼前に拡がる麦畑のうねに飛び込んでいき、一時間ほど抜き手で泳ぐように走り回った後で。
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まことのことばはうしなはれ雲はちぎれてそらをとぶああかがやきの四月の底をはぎしり燃えてゆききする。おれはひとりの修羅なのだ。
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もうけつしてさびしくはない。なんべんさびしくないと云つたとこで、またさびしくなるのはきまつてゐる。けれどもここはこれでいいのだ。すべてさびしさと悲傷とを焚いて、ひとはとうめいな軌道をすすむ。
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血がでてゐるにかかはらず。こんなにのんきで苦しくないのは、魂魄なかばからだをはなれたのですかな。ただどうも血のために、それを云へないのがひどいです。
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あなたの方から見たらずいぶんさんたんたるけしきでしょうがわたくしから見えるのはやっぱりきれいな青ぞらとすきとおった風ばかりです。
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きみのようにさ、吹雪やわずかの仕事のひまで泣きながら体に刻んでいく勉強が、まもなくぐんぐん強い芽を噴いて、どこまでのびるかわからない。それがこれからの新しい学問の始まりなんだ。