まことのことばはうしなはれ雲はちぎれてそらをとぶああかがやきの四月の底をはぎしり燃えてゆききする。おれはひとりの修羅なのだ。
宮沢賢治
宮沢賢治のその他の名言
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血がでてゐるにかかはらず。こんなにのんきで苦しくないのは、魂魄なかばからだをはなれたのですかな。ただどうも血のために、それを云へないのがひどいです。
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・・けれどもこれら新生代沖積世の、巨大に明るい時間の集積のなかで、正しくうつされた筈のこれらのことばが、わづか一点にも等しい明暗のうちに・・。
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人間は他人のことを思いやって行動し、良い結果を得た時に、心からの喜びを感じるものである。その喜びこそ、人間愛に基づくほんとうの「幸せ」なのである。
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あなたの方から見たらずいぶんさんたんたるけしきでしょうがわたくしから見えるのはやっぱりきれいな青ぞらとすきとおった風ばかりです。
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もうけつしてさびしくはない。なんべんさびしくないと云つたとこで、またさびしくなるのはきまつてゐる。けれどもここはこれでいいのだ。すべてさびしさと悲傷とを焚いて、ひとはとうめいな軌道をすすむ。
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諸君よ。紺いろの地平線が膨らみ高まるときに、諸君はその中に没することを欲するか。じつに諸君はその地平線に於る。あらゆる形の山岳でなければならぬ。