カート・コバーン
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バージンのまま死ぬ奴なんて一人もいない。俺たちはみんな世の中にやられちまうからな。
だから覚えておいてくれ、徐々に色あせていくなら、いっそ燃え尽きたほうがいいピース、ラブ、エンパシーカートコバーン。
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希望と思いやりに溢れたがんばり家の女神を妻に持ち、かつての自分に良く似た娘は愛や歓びに満ち、娘に善くしてくれる無垢な人たちみんな誰彼なくキスをする。そんなことがとりとめがつかないほどの恐怖感を与えるんだ。フランシスが自分のように惨めで、自棄で、やがて自殺するロック歌手になるなんて想像に耐えられない。
若者の使命は堕落・腐敗と戦うことだ。
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俺が曲を書くに当たっては、歌詞が最も重要性が低い。ひとつの曲の中で2度、3度と話が変わることもあるし、タイトルに至ってはまったく何の意味もなかったりする。
フランシス、コートニー。俺は、これからは祭壇にいるから。コートニー、フランシスを頼んだ。俺がいなくなったら、もっともっと幸せに過ごすことができるフランシスの人生のために。アイラブユー。愛してる。
自分は惨めで、ちっぽけな、何の価値もない、魚座の、救いようもない男。どうして楽しむことができないんだ。分からない。
他の誰かになりたいだなんて君という存在の無駄遣いだよ。
たとえコートニーと俺が離婚するようなことがあっても、あの娘の前では二人の間に気まずい空気が流れるような状況には決してしない。その手のことは、子供をダメにしかねないからな。でも、そうなってしまうのは、親があんまり賢くないのが原因なんだ。
人間みんなどこか必ず良いところがある。だから本当に人が好きだ。あまりにも愛しているので悲しくなってしまうんだ。
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感謝しなくちゃいけないだ。だから出来る限りの力を尽くしてがんばってみた。自分や自分達が沢山の人達に影響を与え、そして楽しんで貰えた事は重要だと思っている。きっと全てを失ったときに初めてそのありがたみが分る世界一のナルシストなんだ。自分はあまりにも繊細すぎるんだ。子供のころに持っていた熱狂を取り戻すには、少し鈍感でなければならないのに、あまりにも神経質で感じやすい。この最後の三つのツアーでは、みんなやファンにはすごく感謝している。それでもこの不満、罪悪感、感情は解消できなかったんだ。
死んだ木。
何かもっとメチャクチャにヘヴィなもの、だけど同時にメロディアスなものを求めていた。ヘヴィ・メタルとは違うもの。アティテュードの異なるものをね。
「ネバーマインド」が子供を育てられるくらい売れることを祈りたいよ。
すごく幸せな気分だ。今日僕は友だちを見つけたから。彼らは僕の頭の中にいる。
自分だってみんなに嘘をつくの嫌だ。ただの一人も騙したくない。自分が考える最も重い罪とは、100%楽しいのだと嘘をつき、ふりをして、人を騙すこと。時々ステージに出て行く前にタイムカードでも押しているかのような気分にかられていたんだ。
自分はもうずっと長いこと、音楽を聴くことにも、曲を作ることにも、何かを書くことにも、喜びを感じなくなってしまった。ステージ裏に戻って、ライトがすべて消え後、熱狂的な聴衆の絶叫をもってしても、聴衆の愛と崇拝を喜び楽しんでいたフレディマーキュリーが感じたように喜び楽しみを感じることはできなかった。フレディマーキュリーみたいにできるのは本当に立派だし羨ましいと思う。
本当は知性があるのに、最低な人間のように振舞っている奴らのことはそれなりにリスペクトするよ。
誠実なエンターティナーと、正直な詐欺師を見分けるのは難しい。
俺達は常にポップな曲を書こうと心がけている。パンクとポップにそれほど大きな違いはないというのが俺の意見なんだ。
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