最近たまに、下北沢のライブハウスへ行って、若いロックバンドの演奏を聴いたりしてるんですよ。明日にでも20歳の青年を主人公にした小説を書かなきゃいけないかもしれないじゃないですか。肉体的には20歳になれなくても、青年たちが創るものには接することができる。だから、若者がやってるNPOのパンフレットなんかにも目を通すようにしてるんです。音楽だけじゃなく、若いやつの芝居も観たりして。
北方謙三
北方謙三のその他の名言
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一芸に秀でてみろと昔から言ってきたけど。男を磨くっていうのは、一芸に秀でることしかない。どんな仕事でも、自分なりの方法論を一途に開拓していけば、それなりの生き方になっていく。
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その人の創造性を左右するのは、潜在能力にかかっている。いわゆる「火事場の馬鹿力」。その潜在能力を引き出には、もう、ひたすら自分を追い詰めるしかない。
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世の中の事象に目をこらし、見えるものを頭に入力しておく。そして、頭の中に醸成されたものを言葉に置き換えていく。だから、ぼんやりとしか見えなければ、頭へのインプットもままならない。
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本屋の平台の上ではベテラン作家だろうが20歳の新人作家だろうが、誰もが平等。まだまだ、若いやつらに負けるわけにはいかない。駆け出しの頃のように、生き残るためには書き続けるしかないと、いまも思っている。