松田優作
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僕は割と輪廻とかいうのを信じるんです。原田さんと会ったときなんか、何百年前には兄弟だったんじゃないか、と思ったりして・・・。いや、天命とか宿命があったりするような気がするんです。で、それに対し逆らわないで行こう、と・・・・。ただ、それでも、今闘わなきゃならない事では100%力を出したいな、と・・・・。
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お前は一切、子供達を怒らないでくれ・・・優しくしてやってくれ・・・・怒るのは男である俺の仕事だから、恨まれるのは俺だけで十分だ。
台本を読んで地面から足が5センチ浮いた気がしたよ。
真剣にやっぱり映画にむかって欲しいですね。で、頭きたら、面白くなかったら帰ればいいんですから。
よそで燃焼するんだったら、この稼業で燃焼したい。よけいな闘い方はしたくない。
たとえ肉体が滅んだとしても魂ってのは絶対無くならないんだ・・・・絶対に・・・。
役者っていう商売そのものは、非常に子供っぽい自己中心的な商売ですから、ある意味でそんなことに気を遣わなくていいといえばいいんです。演技派というか、いぶし銀のように光るというか、職人さんのようにこれだけ演らせればうまいというやつ・・・・。逆に言えば何をやっても同じということにもなるけど、そういう道もある。でも、僕は嫌ですからね。
すごい人ですよ。去年一年間のうち三分の一くらい一緒にいましたからね。非常にいい付き合いですね。以前から知ってましたけど、こうやって頻繁に会って話をするとか、ロックから映画からいろーんな事を含めて付き合うようになってから、まだ一、二年ですか。最近そういう風にして会った人で刺激になったと思うのは裕也さんと黒田征太郎さんですか、イラストレーターの。ふたりは一番好きですねえ、今。
うなだれていてもしょうがない。自分はできると信じ込め。もっと前を向いて生きろ。生きてることは楽しいことなんだ。
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僕らみたいにころころとポリシーが変わってるとね、既にポリシーでも何でもなくなっているようなものがポリシーだったりしてね。だから一週間がどれだけの一週間か分からないしね。例えば映画を二週間で撮る場合と、一年かけて撮る場合と、ほとんど費やすエネルギーが変わらない場合と変わる場合があるけれども、それさえも時間の問題じゃなくてね。
撮るのなら俺の魂を撮ってみろ。ただし簡単には撮らせないからな。
俺は若い人に、自分の中の変化と重ね合わせて映画を見てもらいたいんだ。きっかけは「スターウォーズ」でも「たのきん映画」でも何でもいい。劇場のあの暗がりの中に入ったら、自分の過去や未来がいろんな形で浮かんでくる。そんな世界があるってこと、知って欲しいですね。
今すごく自分の中でさえてるなと思ってる時間、たくさん持ってるけど、それはやっぱり、死ぬまで続くものでもないですから。だけど年とっていくと、だんだん単純になっていくと思うんですよね。その時に、かなり鋭利にものを考えれるようになっていてもいいんじゃないかと思うんだけど、それにしても、やっぱり鈍くなっていくと思うしね。やっぱり今、自分が複雑にものを考えたりすることを、いちいちね、拾っていくとこんぐらがってくるから、とりあえずやることだけ、今見つけて、やってはいるんだけれど。そん中で、こぼれていっちゃったものとか、その時期にやってけなかったものとか、拾い歩く作業を、こしこれから四十ん8いなった時とか、やってけるようだったらね。そんな時には立場を変えて、プロデューサーしてたり監督してたりとか、そういうことはあるかも知れないね。
でも犯罪を犯すというのは「ここまで」と引かれている線を切ることなんだよな。犯罪というのは可能性ですから、「ここまで」と決められている部分を犯していくってことは、可能性に挑戦しているんだよね。まあ、犯罪者はこんなこと考えてないと思うけど。危険なことを犯すかどうかってことになると、矢沢さんはやっぱり犯したんでしょうね。だから結局、そういう言葉で自分を正当化していかないと自分自身つらいこともあるだろうと思うしね。
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俺は俳優としてアクションをしてるだけだ、アクションスターなんかじゃない。
やっと出会えた仕事なんだ。
もらってしまえば、さして感慨もないというのが「賞」ですが、手に入れるギリギリのところではドキドキしたり、不安だったり。子供っぽいところでの興奮みたいなのはあるみたいですね。単純、かつ複雑に嬉しいてところですけど、とりあえずは、ひとつのケジメになったと思います。キネマ旬報の賞は欲しかったもんですから、ここは正直に「素直に嬉しい」ということでいいんじゃないかって思います。
なんで女の人を好きになるのか?そう聞かれたって答えられません。うーん、顔もきれいだし、心も広いしなぁ・・・・。と言ってみたって、言葉の端々が嘘になっていくんだから。男と女は赤い糸で結ばれているいうけど、それじゃその赤い糸が二本も三本もあるのかよ!ってことになってしまうでしょ。年齢が進んでいくうちに、人間はいろんな人と出会います。若い頃、10人の中から一人を選ぶのと、後になって100人の中から一人を選ぶのとでは、えらい違いですよ。
僕は観念的なもの、意識的なものを、自分の芝居に取り込みすぎていたんですね。で、一度自分の中に取り込んだものは捨てられない。そして何かを演じる時につい、僕はあれもできる、これもできるって風になってきてしまう。頭ばっかり大きくなってっちゃってね。日常生活のディテールの中にドラマがあったりするでしょ。僕はそんな簡単な事に長い間気が付かないでいたんですね。
いいんじゃないですかね、36ですから、まだ。向こうの役者なんてデビューは30からですからね。僕なんかはもう23、4ぐらいでデビューしちゃってるから、ホントなら息切れしてますよ。だから、20代は走って、ファッションでピストル撃ってきたけど、30代は初めてやっと役者に向かわなきゃいけないという、その準備をしてるというか、その練習をしてるというか、まず心のフラットさを今すごく勉強してる。40からですよ、無茶苦茶やるのは。待っててくださいよ。
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