盛田昭夫
2
私は、アメリカやヨーロッパで経営者連中を前に講演するとき、よく次のような話をする。「あなた方は、不景気になるとすぐレイオフをする。しかし景気がいい時は、あなたがたの判断で、工場や生産を拡大しようと思って人を雇うんでしょう。つまり、儲けようと思って人を雇う。それなのに、景気が悪くなるとお前はクビだという。いったい、経営者にそんな権利があるのだろうか。むしろ、経営者がその責任を負うべきであって、労働者をクビにして損害を回避しようとするのは勝手すぎるように思える。」。
0
協調を叫ぶなら、自らの痛みも覚悟しなければならない。
1
非常に寒いニューヨークの冬に、三万台のラジオの在庫を引き取って一日かけて倉庫に運んだ。それがソニーアメリカの一日目であります。
日本政府は我が社の収益の多くを税金として取り上げているのだから、リスクを冒さずに我が社のパートナーになっているも同然なのである。
設立趣意書には、自由闊達にして愉快なる理想工場の建設、とあります。
自らが現場監督の上着を着て、交替勤務制で働く従業員らと共に夕食を食べられることを誇りにしている。
3
日本の判断では、売上高の大きいのが偉いが、アメリカでは利益の大きいのが尊重される。いくら仕事の間口を広げ、それによって売上を伸ばしても、利益が増えなければ経営者の評価は上がらない。一株あたり利益が最大の注目点だ。
この望遠鏡の反射板にホコリがついたらどうやって掃除をするのか。
ケンカだってするんですよ。意見がそっくり同じなら、2人の人間がいる必要はないんですから。
我々は全世界を覆いながら現地に根ざす。
勝つためにはどうしなければならないか。それには、敵を知り、己を知ることがまず第一。スポーツと同じで、勝とうと思えば、自分は何ができ、敵はどのくらいの力があるかを知らなければならない。要するに、自分には何ができるか、自分は何をやるのが一番得手なのか、自分のやっていることが上手くいっているかどうか、というように、己を知ることが肝心である。
人から学ぶということも大切です。他から学んだ知恵を実力として消化してください。
マーケットに合うような商品を作っていたのでは遅れをとる。最上のマーケティングはマーケットクリエーションだ。
自分の能力を発揮できない職場、必ずしも「自分はこの職場でなくては」という強い希望を持ってその職場を選択したとは限らぬのに、いつまでもそこに腰を据えていることは、社会全体の不利益にもなるだろう。自分の欲するところに就職する機会を多く持てるような環境を作ることこそ、人材開発の大前提なのである。
原宿に居る若者達をみていたんだ。最近、ヘッドフォンをしている若者が少なくなったような気がする。調べなさい。
私は楽観主義者である。我々がベストを尽くして努力さえすれば平和で偉大な未来は必ず来る。
我が社は時代の先端をいかなければいけないし、私も時代には遅れたくないんですよ。
我々は、ハードウェアとソフトウェアは車輪の両輪だと思っております。
このパバロッティ聴いてみろよ。
皆、「さん」付けで呼ぼうではないか。
盛田昭夫のすべての名言