魅力的で、力のある言葉は、いつだって扇動家に利用される。
伊坂幸太郎
伊坂幸太郎のその他の名言
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人生というのは川みたいなものだから、何をやってようと流されていくんだ。安定とか不安定なんていうのは、大きな川の流れの中では些細なことなんだ。向かっていく方向に大差がないなら、好きにすればいい。
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コップ半分の水を見て、「まだ半分もある」と述べることも、「もう半分しかない」と述べることも可能なように、情報や統計は見せ方により、どんなものの根拠にも使える。
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人生で味わうさまざまな出来事を、音楽にしてぎゅっと凝視している。騒がしかったり、壮大だったり、忙しかったり、ゆっくりしていたり、それが人生だ。
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周りの雰囲気とか、世間体を気にして、やりたいことができないような自分はちょっといやだ。何のための人生なんだ、って思うよ。
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ただ、たんぽぽの花が咲くのに価値がなくても、あの花の無邪気な可愛らしさに変わりはありません。人の価値はないでしょうが、それはそれでむきになることでもないでしょう。
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痛みってのは脳への危険信号だ。非常ベルだな。そいつに慣れて、麻痺すれば、あんまり関係ねえよ。ああ痛いな、って思うだけだ。ああ鳴ってるな、ってな。小学校の非常ベルだ。
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誰だって初参加なんだ。人生にプロフェッショナルがいるわけがない。まあ、時には自分が人生のプロであるかのような知った顔をした奴もいるがね、とにかく実際には全員がアマチュアで、新人だ。
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だってさ、人間は情報ではできていないのよ。その人の情報がどれだけ集まっても、その人間はできあがらない。逆に考えれば、情報がいくら漏れても、実はその人間が死ぬようなことにはならないはずなんだって。