伊坂幸太郎の名言
小説家
伊坂幸太郎の名言。全102個。
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気持ちは分かるけど、そんなに怖がってたら、できることもできなくなるし、どうせ生きていくなら、ある程度は開き直ったほうがいいよ。
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誰だって自分だけはオリジナルな人間だと思っているんだよ。誰かに似ているなんて言われるのはまっぴらなんだ。俺は、ジョン・レノンに似ていると言われるのだって我慢できないね。
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「目の前で、子供が泣いてるとしますよね。銃で誰かに撃たれそうだとしますよね。その時に、正義とは何だろう、とか考えててどうするんですか?助けちゃえばいいんですよ」。
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誰だって初参加なんだ。人生にプロフェッショナルがいるわけがない。まあ、時には自分が人生のプロであるかのような知った顔をした奴もいるがね、とにかく実際には全員がアマチュアで、新人だ。
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気が変わらないうちに行動しなさい。飽きたり、嫌になったり、怖くなったりする前に、思いついたことは、すぐにやったほうがいいよ。
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コップ半分の水を見て、「まだ半分もある」と述べることも、「もう半分しかない」と述べることも可能なように、情報や統計は見せ方により、どんなものの根拠にも使える。
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考えてもどうしようもないことにエネルギーを費やすくらいなら、やるべきことをやったほうがいい。自分の人生を楽しめよ。とりあえず、マンションに帰って、風呂入って、寝て、起きて、仕事行きな。
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痛みってのは脳への危険信号だ。非常ベルだな。そいつに慣れて、麻痺すれば、あんまり関係ねえよ。ああ痛いな、って思うだけだ。ああ鳴ってるな、ってな。小学校の非常ベルだ。
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まずは押してみるべきだ。...押せば石は動くかもしれない。もしくは、地面に食い込む山のようにびくともしないかもしれない。けれど、押してはみるべきだ。
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ただ、たんぽぽの花が咲くのに価値がなくても、あの花の無邪気な可愛らしさに変わりはありません。人の価値はないでしょうが、それはそれでむきになることでもないでしょう。
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国家が望めば、国家が生き長らえるためなら、殺人も合法となるんだよ。国民のためにそうなってるわけじゃない。全部、国家のためだ。
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人間にとって、年齢とは、その人間の品質を表す数値ではない。つまり、年嵩が増しているからと言って、優秀であるとは限らず、それはただの、肉体の、主に、血管や内臓の使用年数に過ぎない。
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本を読み、内容を噛み砕く事で、語彙が増え、知識が増え、いっそう読解力が増した。本を読む事は、人の感情や抽象的な概念を言語化する力に繋がり、複雑な、客観的な思考を可能にした。
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人生というのは川みたいなものだから、何をやってようと流されていくんだ。安定とか不安定なんていうのは、大きな川の流れの中では些細なことなんだ。向かっていく方向に大差がないなら、好きにすればいい。
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いいかい、人間のやることの九十九パーセントは失敗なんだ。だから、何にも恥ずかしがることはないぞ。失敗するのが普通なんだからな。
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小山内さんの陳腐な言葉を借りれば、調査官とは、「法律に通じながらも、それを度外視したところで少年と対話をする人」らしい。陣内さんの言葉によれば、調査官とは、「拳銃を隠し持った牧師」だそうだ。
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二十八歳が、「中年」の仲間かどうかなんて、「シロアリは蟻の一種ではなくて、むしろゴキブリの仲間である」というのと同じくらいに、日常生活にはあまり影響のない話だ。
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私は、人間の死についてさほど興味がない。若い大統領が時速11マイルのパレード用専用車の上で狙撃されようと、どこかの少年がルーベンスの絵の前で愛犬とともに凍死しようと、関心は無い。
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私は、今まで信頼して寄りかかっていた柱が実は柱ではなくただの弱々しいタンポポの茎であった、と知ったかのような不安に襲われた。
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スマホの操作を、スワイプとかピンチとかいう言い方をせずに、知ってる言葉になおしていくような文章の書き方が好きなので、そういう意味でも僕好みの話になりました。
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びっくりするくらい空が青いと、この地続きのどこかで、戦争が起きてるとか、人が死んでるとか、いじめられてる人がいるとか、そういうことが信じられない。
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周りの雰囲気とか、世間体を気にして、やりたいことができないような自分はちょっといやだ。何のための人生なんだ、って思うよ。
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人生で味わうさまざまな出来事を、音楽にしてぎゅっと凝視している。騒がしかったり、壮大だったり、忙しかったり、ゆっくりしていたり、それが人生だ。
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そういうのはさ、スランプ中のバッターに、キャッチャーのサインを盗んで教えるのと一緒なんだよ。その場しのぎなんだ。選手に本当に必要なのは、狂ったバッティングフォームを直してあげることなのに。
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子供が寝ている間に、両親が話し合いを続けて、で、離婚が決まってから発表されるってのと一緒だ。国ってのは必要最低限のことしか、国民には教えようとしない。
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だってさ、人間は情報ではできていないのよ。その人の情報がどれだけ集まっても、その人間はできあがらない。逆に考えれば、情報がいくら漏れても、実はその人間が死ぬようなことにはならないはずなんだって。
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ふいに有名な言葉を思い出した。「愛するとは、お互いに見つめ合うのではなくて、同じ方向を見つめることである」という、あれだ。何だか、今こうやって、僕たちが並んで花火を見ている状況に相応しいと思った。
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「不倫は道徳的に良くないよね」と言われるよりは、「ティッシュはお一人様一つでしょ」って言われるほうが、理屈じゃないけど笑えていいじゃないですか。
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「世の中って理不尽ですよね」気が利いているようでいて、実のところ何も言い表していない、という台詞を私は言ってみる。こういう空虚な言葉が、間を埋めることはよくある。人間が好んで使う手法だ。
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もっと大変な人がいるから、なんて思ったら駄目だよ。そんなこと言ったら、どんな人だって、「海外で飢餓に苦しむ人に比べたら、まだまだ」なんてなっちゃうんだから。
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誰だってそうだ。みんな自分の命が、人生が心配で、一番大事に決まっている。どんな事故や事件が起きても、人が真っ先に思うのは「それって私に関係するかしら」だ。むしろ正しい生き方だよ。
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仕事を間違いなく遂行する、というのはプロの基本です。時にはいい加減なプロもいますが、それは仕事というよりは、趣味のようなものですよ。