村上龍
0
倒れまいとして次々に足を前に出す、それが走るということだ、最初に二本足で立ち上がったサルはきっと全力で走ったんだ。
3
「交換できる有益な情報」を持っていない人は、限られた人脈しか持つことができません。会って話をするメリットが少ないからです。交流会に参加して、名刺を配りまくっても、「有益な情報」を持っていると判断されない限り、すぐに忘れられます。無理して人脈を作ろうなどと思わず、まず第一に「有益な情報」の持ち主になることのほうが重要なのではないでしょうか。
1
狩りをしない奴は人間じゃなくて、まだ猿なんだ、いや猿に戻ったというべきかな。
いかに自殺しそうな人間は案外死なないんだ、本当に弱ってる奴には死ぬ元気もないからな。
成功者の定義と条件は、誇りや充実感のある仕事と信頼できる最小限の共同体を持っていること。
4
番組スタッフから頂いた資料をそのまま鵜呑みにするのではなく、自分の意見や疑問を持ち、関連する資料を探しながら読んでいます。
奴隷は実に楽だ、主人のいいなりに生きればいい。
先が見えない困難と向かい合っているときは、最優先事項を決めた上で、「1日を無事終えればよしとする」という態度も重要ではないでしょうか。
この会を始めて、視聴率も上がっているらしい。チームワークは確実に良くなっていると思います。
すぐにカッとなる性格を直すのは簡単ではありません。まず重要なのは、「自分はすぐにカッとなる性格をしている」という本人の自覚ではないかと思います。自分の性格と向き合い、すぐにカッとなる傾向があると認めること、そして本人もできればそれを直したいと思っていること、直すためには「意思の力」が必要なこと、という風に段階的に進めれば理想です。
教養は一種の情報だ、情報がないと人間は残虐になる。
2
真剣なことを話す時に泣いてしまうような奴は嫌いだ。泣くのは自分に酔ってるからだ。何でも許されると甘えているからだ。
ある工業デザイナーから聞いた話が印象に残っています。彼は事情があって東京から故郷に戻り、しばらくずっと「東京にはあって地元にはないもの」ばかり考えていたのですが、あるとき「地元にはあって東京にはないもの」を探そうと思ったそうです。彼の場合、それは地元の伝統工芸でした。「地元にはあって東京にはないもの」とは、きれいな空気や海かもしれないし、新鮮で安くおいしい食材かもしれないし、住居費を含む安価な物価かもしれないし、密な人間関係や人情といったものかもしれません。「地元にはあって東京にはないもの」は、必ず存在します。
オープンにされた反省はすでに敗北。
ユーモアは常識にとらわれない視点から生まれる。
放たれた弾丸はすでに過去なのだと俺は知っている。狙われた獲物にとってその弾丸は未来だ。
他人に従う快楽だけしか知らない奴らが、威張る時代というのは、最悪だ。
経済人であれ政治家であれ、周囲に威張りちらさないと存在感を示せない人が社会的・経済的に成功するわけがない。それは民主主義の長所の一つである。
狩猟それ自体がすでに快楽だ。
運命の相手というのは、私はいないと思います。人生の最良のパートナーとなるような女性と付き合うべきなのでしょうが、男女の仲というのはそれほどうまくはいかないものです。
村上龍のすべての名言