村上龍
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何かを強制されている個人や集団を見ると、ただそれだけで、不快になるのだ。
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バカヤローと部下に怒鳴る人は、心に余裕がない人。寝不足で苛立っているとか、胃潰瘍で痛みがあるとか、仕事がうまくいっていないとか、家庭が崩壊寸前とか、余裕が持てない理由はいろいろですが、基本的には、相手によるものではなく、また性格的なものでもなく、自分自身に問題があることが多い。
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モチベーションという概念は、希望につながっていなければならない。
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中高年が再就職先を見つけるのは絶望的にむずかしいのだ。
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人生においてムダなものは何もないのだ。
私がインタビュアーをつとめる「カンブリア宮殿」という経済番組を通してわかってきたことがいくつかありますが、営業職の変化もそのひとつです。かっての接待・受注型の営業では、押しの強さや話術が重要でした。しかし、今は、提案型の営業が主流になりつつあります。顧客のリクエストに「耳を傾け」、理解して、「だったらうちのこういった商品・サービスだと、こういう効果が期待できますけど」と切り出すわけです。そういった営業戦術においては、「聞き上手」は有利です。「聞き役ばかり」と嘆く前に、「最高の聞き役」を目指してみてもいいのではないでしょうか。
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現代のような、ミモフタもない市場社会では、ほとんどすべての成功者は、「ミモフタもなく努力した」ために成功をつかんでいる。
もちろん、それが儚い希望だということはよくわかっている。だが、まったく冴えない六十男にも、希望は必要だ。
言葉で相手を説得するというより、相手の懐に入るのを優先させてきたのだが、もうそんな時代ではないのかも知れない。
NHKは、「紅白歌合戦」という旧態依然としたイベントを続けることで、「変化など必要ない」というメッセージを毎年送り続けていることに気づいていないようです。
「カンブリア宮殿」という番組で多くの経営者の話を伺っていて感じるのは、時代の変化に直面した企業が自らの資源を再発見し、再構成することの重要性です。それを新たな時代に活かすことで、生き残った企業がたくさんあります。
ユーモアは常識にとらわれない視点から生まれる。
映画「フィラデルフィア」で、弁護士に扮したデンゼル・ワシントンが何度も使う台詞があります。「私を6歳の子供だと思って説明してください」というセリフです。要するに、「もっとわかりやすく説明してくれ」ということです。6歳の子供に何かを教えるのは大変です。6歳児の知識は限られていますし、むずかしい言葉もわからないし、つまらないと思うとすぐに飽きて話そのものを聞こうとしなくなります。覚えが悪い2人の部下に対し、折れるとか、持ち上げるとか、そんなことではなく、一度、「6歳児に教える」つもりで、話してみてはどうでしょうか。
目標は達成するもの。達成できないのは100%自分のせい。
給料が上がらないというのは「悩み」ではなく、「目の前に立ちはだかった現実」だということに気づいてほしい。
永遠に挑戦者であることは出来ない。しかし、挑戦者の感覚を持続できない奴は前に進めない。
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男の容量を決定するのは、その二つだ。情報と、快楽。
適者生存がどのようなレベルであれ、正しいと言うことです。
番組スタッフから頂いた資料をそのまま鵜呑みにするのではなく、自分の意見や疑問を持ち、関連する資料を探しながら読んでいます。
メールは完璧ではありません。すべての欠点は、長所の隣りにあるものですが、メールは、当然相手の顔も見えませんし、声も聞こえませんし、筆跡もありません。なので、まず、プライベートで、ややこしい話には向いていません。恋人とケンカして、その経緯について弁解しなければならない、というような場合、メールは無味乾燥なものになりがちで、かつ誤解を生むリスクが高い。
村上龍のすべての名言