村上龍
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ハンターは決して絶望しません。
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何かを変えないと、状況は変わらない。まず何とかして、今後を考えるための自分の時間を確保する努力が必要。
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「俺は必ずやれる」という意思と喜び、それを才能という。決め付けちゃいけない。才能が無いと決め付ける方が楽だ。
私の両親は東京より西にある九州にいるが、私はそこに避難するつもりはない。家族や友人、被災した人々とここに残りたい。残って、彼らを勇気づけたい。彼らが私に勇気をくれているように。
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「私の人生って何だろう」というような「モヤモヤ」を感じない人というのは、仕事において言われたことや指示されたことしかやらないダメな社員であることが多い。指示されたことだけをこなすのではなく、まず最初に、なぜこの仕事が重要なのか、この仕事をさらに充実させるためにはどうすればいいかを考えるべき。
映画のプレゼンの場合、よく言われるのは、「まずひと言で、その映画の特性と魅力を言い切る」ということです。どんな映画なのかを、ひと言で言うわけです。ひと言で言い切るのは簡単ではないですが、その「決め」のひと言を考えるのは、企画内容を自ら深く理解し、プレゼン全体を効果的なものにするのにも役立ちます。
衣服が汚れたり、不潔になったりしてくると、人間はプライドが無くなって、不注意になって、敵からやられる。
この国では、無知、あるいは知識や情報が足りないことが場合によって罪悪になるという認識が薄い。
人生はとり返しのつかないことの連続だ。
偶然と欲望と生理がからまって歴史ができる。
自分が知ったかぶりだとわかっているのは、本当の知ったかぶりではないと思います。本当の知ったかぶりの人は、自分が知ったかぶりだと気づいていない場合が多いです。自覚できているか、いないかは、とても大切です。たとえば、「嘘つき」でも同じです。本当の嘘つき、というか精神医学的な対応が必要な人は、自分が嘘つきであると気づいていない、または認めていない場合が多々あります。
人は案外簡単にホームレスに転落する。
支配者は、人民の、願望の化身なのです、その役目を果たせないと、支配者はイケニエとして殺されてしまいます。
成功とは、生活していけるだけの収入と充実感を持てる仕事を持ち、かつ信頼できる最小の共同体に帰属していること。
人間でスポイルされた奴は神から射殺される。
成功するために、まさしく「身も蓋もない努力」をしている。
「気が合い、飲み込みも早く、教えていて楽しい」という部下のほうが特殊なのではないでしょうか。たいていの場合、「覚えが悪く、学ぼうという意欲もない」人を相手にするほうが「普通」なのだと思います。
頭脳ではなく、内臓で書かれた小説だけがリアルなのだ。
みんなの共通の目的は金しかねえが、誰も何を買えばいいのか知らねえのさ、だからみんなが買うものを買う、みんなが欲しがるものを欲しがる。大人達がそうだから子供や若い連中は半分以上が気が狂っちまってる。
自己嫌悪の感情を持つのは正常な証です。自己嫌悪というのはネガティブな感情ですが、理想あるいは目標とする自分自身をイメージできていなければ、湧いてきません。理想、目標とする自分自身をイメージして、現段階では実際の自分がそのイメージとは違う、という認識で自己嫌悪が生まれます。そして、当たり前ですが、自己嫌悪というのは決して心地よくないので、そういったネガティブな感情から脱するために、人は何らかの努力をはじめるわけです。
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