村上龍
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現代のような、ミモフタもない市場社会では、ほとんどすべての成功者は、「ミモフタもなく努力した」ために成功をつかんでいる。
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NHKは、「紅白歌合戦」という旧態依然としたイベントを続けることで、「変化など必要ない」というメッセージを毎年送り続けていることに気づいていないようです。
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もちろん、それが儚い希望だということはよくわかっている。だが、まったく冴えない六十男にも、希望は必要だ。
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ユーモアは常識にとらわれない視点から生まれる。
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映画「フィラデルフィア」で、弁護士に扮したデンゼル・ワシントンが何度も使う台詞があります。「私を6歳の子供だと思って説明してください」というセリフです。要するに、「もっとわかりやすく説明してくれ」ということです。6歳の子供に何かを教えるのは大変です。6歳児の知識は限られていますし、むずかしい言葉もわからないし、つまらないと思うとすぐに飽きて話そのものを聞こうとしなくなります。覚えが悪い2人の部下に対し、折れるとか、持ち上げるとか、そんなことではなく、一度、「6歳児に教える」つもりで、話してみてはどうでしょうか。
何かを強制されている個人や集団を見ると、ただそれだけで、不快になるのだ。
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モチベーションという概念は、希望につながっていなければならない。
バカヤローと部下に怒鳴る人は、心に余裕がない人。寝不足で苛立っているとか、胃潰瘍で痛みがあるとか、仕事がうまくいっていないとか、家庭が崩壊寸前とか、余裕が持てない理由はいろいろですが、基本的には、相手によるものではなく、また性格的なものでもなく、自分自身に問題があることが多い。
適者生存がどのようなレベルであれ、正しいと言うことです。
僕は「日本を元気にする」という類の議論は無責任だ、と書いたことがあります。これだけ多様化し成熟した社会で、「日本をどうする」といってできるものではない。個人や企業が努力して、その個が集まって全体が変わっていくというのが本筋だと思います。
中高年が再就職先を見つけるのは絶望的にむずかしいのだ。
人生においてムダなものは何もないのだ。
私がインタビュアーをつとめる「カンブリア宮殿」という経済番組を通してわかってきたことがいくつかありますが、営業職の変化もそのひとつです。かっての接待・受注型の営業では、押しの強さや話術が重要でした。しかし、今は、提案型の営業が主流になりつつあります。顧客のリクエストに「耳を傾け」、理解して、「だったらうちのこういった商品・サービスだと、こういう効果が期待できますけど」と切り出すわけです。そういった営業戦術においては、「聞き上手」は有利です。「聞き役ばかり」と嘆く前に、「最高の聞き役」を目指してみてもいいのではないでしょうか。
自分を許せない時期は辛いが、その果てにしか素敵な笑顔はないのだ。
「カンブリア宮殿」という番組で多くの経営者の話を伺っていて感じるのは、時代の変化に直面した企業が自らの資源を再発見し、再構成することの重要性です。それを新たな時代に活かすことで、生き残った企業がたくさんあります。
いかに自殺しそうな人間は案外死なないんだ、本当に弱ってる奴には死ぬ元気もないからな。
グローバル経済、あるいは金融市場主義には明らかな欠点がある。しかし、だからといってその欠点を列挙して懐古主義に浸るわけにもいかない。リスク管理の方法は、多様性を維持することしかないと思う。
やりたいことをやらなあかんよ。
もっと重大な問いが意識の底から浮かんでくるようになった。「いったいこれまでの自分の人生って何だったのか」という問いだ。
奮起させようとするより、「疲れたら休め」と言ってあげたほうが、逆に今後長い目で見た場合に、効率が上がるかもしれません。歳を取れば取るほど体力・精神力が向上する生物は地球上に存在しません。私たちは、何歳になっても奮起できるような身体的・精神的機能を、基本的に、持っていないのです。
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