村上龍
3
この国では、無知、あるいは知識や情報が足りないことが場合によって罪悪になるという認識が薄い。
「私の人生って何だろう」というような「モヤモヤ」を感じない人というのは、仕事において言われたことや指示されたことしかやらないダメな社員であることが多い。指示されたことだけをこなすのではなく、まず最初に、なぜこの仕事が重要なのか、この仕事をさらに充実させるためにはどうすればいいかを考えるべき。
2
映画のプレゼンの場合、よく言われるのは、「まずひと言で、その映画の特性と魅力を言い切る」ということです。どんな映画なのかを、ひと言で言うわけです。ひと言で言い切るのは簡単ではないですが、その「決め」のひと言を考えるのは、企画内容を自ら深く理解し、プレゼン全体を効果的なものにするのにも役立ちます。
1
衣服が汚れたり、不潔になったりしてくると、人間はプライドが無くなって、不注意になって、敵からやられる。
「俺は必ずやれる」という意思と喜び、それを才能という。決め付けちゃいけない。才能が無いと決め付ける方が楽だ。
ハンターは決して絶望しません。
0
歴史が望むのであれば、私は独裁者となるでしょう。
何かを変えないと、状況は変わらない。まず何とかして、今後を考えるための自分の時間を確保する努力が必要。
みんなの共通の目的は金しかねえが、誰も何を買えばいいのか知らねえのさ、だからみんなが買うものを買う、みんなが欲しがるものを欲しがる。大人達がそうだから子供や若い連中は半分以上が気が狂っちまってる。
絶望したときに発狂から救ってくれるのは、友人でもカウンセラーでもなく、プライドである。
人間でスポイルされた奴は神から射殺される。
成功するために、まさしく「身も蓋もない努力」をしている。
「気が合い、飲み込みも早く、教えていて楽しい」という部下のほうが特殊なのではないでしょうか。たいていの場合、「覚えが悪く、学ぼうという意欲もない」人を相手にするほうが「普通」なのだと思います。
頭脳ではなく、内臓で書かれた小説だけがリアルなのだ。
夢は、夢である間だけ、システムに抗する力がある。夢が作品になれば、それで終わりだ。
金だけでできることは面白くない。金だけではF1チームは作れない。ノウハウの蓄積が必要で、そのノウハウは自分で手に入れない限り、誰も教えてくれない。そして、この世の中で面白いことはすべて不動産屋的発想ではできない。この種の発想に寄ってくるのは男も女もカスばかりだ。
成功とは、生活していけるだけの収入と充実感を持てる仕事を持ち、かつ信頼できる最小の共同体に帰属していること。
ダメな女とは、仲間を欲しがる女である。
自分が知ったかぶりだとわかっているのは、本当の知ったかぶりではないと思います。本当の知ったかぶりの人は、自分が知ったかぶりだと気づいていない場合が多いです。自覚できているか、いないかは、とても大切です。たとえば、「嘘つき」でも同じです。本当の嘘つき、というか精神医学的な対応が必要な人は、自分が嘘つきであると気づいていない、または認めていない場合が多々あります。
優しい男を信用してはいけない、必ず優しくなくなる時がくるからだ。
4
村上龍のすべての名言