村上龍
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悪いのは周囲だと決めつけると、気持ちが内向きになるだろ。
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給料が上がらないというのは「悩み」ではなく、「目の前に立ちはだかった現実」だということに気づいてほしい。
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決断しなければ獲物は逃げてしまう。
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幸福は金では買えないというのは嘘だ、金持ち達の心や社会が歪んでいるというのも嘘だ、貧しいけれど小さな幸福というのも嘘だ、貧しい人間には快楽も情報も与えられない。
まず本当に壁にぶち当たっているのかという問題があります。壁にぶち当たるというのは、まずある程度の成功体験が必要です。成功したあのときと同じように、ありとあらゆる方法を考え、実際に試してみて、それでもダメ、というのが壁です。だから壁にぶち当たってしまう人は、一応かなりの成功者なのです。
基本的に私たちは歳を取るにしたがって心身が弱くなっていくのです。なので、加齢による体の微妙な不調に関して、何か異変が起こったのではないかと不安になる必要はありません。私も50代半ばで、「いったいどうしたんだろう」という感じで衰えを覚え、びっくりして、かなり焦りました。「歳をとったのだから当然だ」と納得できるまでにかなり時間がかかりました。いつまでも元気である必要などないのです。何とか1日1日を乗り切る、それだけで十分です。
自分を許せない時期は辛いが、その果てにしか素敵な笑顔はないのだ。
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自分が全力で取り組める一生の仕事を持っているかどうか。人生はその一点にかかっている。
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やりたいことをやらなあかんよ。
もっと重大な問いが意識の底から浮かんでくるようになった。「いったいこれまでの自分の人生って何だったのか」という問いだ。
複数の選択肢の中で揺れていて決断できない場合に、誰かの回答を必要とする悩みや葛藤が起きる。優先順位をつけることができれば、誰かに相談する必要はない。
絶対に外部に不調の要因を求めない、他人、他の部署のせいにしないこと。「原因は自分にある」、まずそう思うことが重要。そして何が壁になっているのかがわかれば、壁を突破するのか、迂回するのか、よじ登るのかなど、見えてくるかもしれません。
グローバル経済、あるいは金融市場主義には明らかな欠点がある。しかし、だからといってその欠点を列挙して懐古主義に浸るわけにもいかない。リスク管理の方法は、多様性を維持することしかないと思う。
長い目で人生を考えると、人を騙すより、騙されるほうがまだましです。人を一度騙してしまうと、信頼を失います。「優しいと思ったけど実は冷たかった」「仲良くなったけど結局貸した金を返してくれなかった」というような人とは二度と付き合おうと思わないでしょう。騙しや裏切りを繰り返しながら生きるのは、一時的には得することもありますが、やがてどこかで嘘がばれ、その噂が駆け巡って、信頼を失います。そういう事態になると、もうリカバリーは不可能で、真の孤独という耐えられない末路を迎えることになります。そういった人たちは、確かに少なからず存在して、一見、楽で、得をしながら生きているように思えることもありますが、本当は可哀相な人たちです。
何かを強制されている個人や集団を見ると、ただそれだけで、不快になるのだ。
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モチベーションという概念は、希望につながっていなければならない。
才能とは危機感に支えられた意志。
中高年が再就職先を見つけるのは絶望的にむずかしいのだ。
「どうすれば後悔しないで生きていけるか」を一度考えてみてはどうでしょうか。人生でもっとも恐ろしいのは失敗ではなく後悔です。失敗はリカバリーできることもありますが、「あのとき、こうしていれば」という後悔は、取り返しがつかず、一生背負うことになります。
人生においてムダなものは何もないのだ。
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