村上龍の名言
村上龍の名言。全186個。
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経営者というのは、安定した正三角形の頂点に君臨するのではなく、不安定な逆三角形の最下部で会社と社員を支えなければならない存在だ。
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経済人であれ政治家であれ、周囲に威張りちらさないと存在感を示せない人が社会的・経済的に成功するわけがない。それは民主主義の長所の一つである。
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我々は東日本大震災からものすごく大事なことを学びました。ひとつは小さなコミュニティで助け合うこと、もうひとつは既存のシステムや考え方に依存しないということです。
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現代のような、ミモフタもない市場社会では、ほとんどすべての成功者は、「ミモフタもなく努力した」ために成功をつかんでいる。
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まず、何のために努力をすればいいのかを分かった人、あるいは努力の対象を見つけられた人、こういう人たちが成功者へのスタート台に立つんじゃないでしょうか。
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誰かに何かをしてあげたい、何かをしてあげることができる存在になりたいという思いが、どれだけ普遍的で切実なものなのかを、これから日本人は思い知るようになると思う。
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みんなの共通の目的は金しかねえが、誰も何を買えばいいのか知らねえのさ、だからみんなが買うものを買う、みんなが欲しがるものを欲しがる。大人達がそうだから子供や若い連中は半分以上が気が狂っちまってる。
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自分が認める勇気がない時に他人から真実を指摘されると、動揺するものだ。動揺の度合いが強ければ強いほどその指摘にはリアリティがある。
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関係性が生まれれば、どういう形にせよ、傷は発生する。そして、その傷から自由になろうと決めて努力する場合に限り、傷は何らかの意味を持つのだ。
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自分の限界を知るのは大変で、大切だ。限界までいったことのない奴が、自分にはもっと可能性があったはずだと悔やんで、他人に依存するようになる。
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名前を呼ばれて、おいでって言われて、飼い主のところに行けば、必ずいいことがあるから、行く、ぼくは、そういうのが、本当の信頼じゃないかと思うんです。
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努力して手に入れるものに価値があるというのは、芸術家とスポーツ選手にだけ言えることで、貧乏人には当てはまらない、嘘なんだ。
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NHKは、「紅白歌合戦」という旧態依然としたイベントを続けることで、「変化など必要ない」というメッセージを毎年送り続けていることに気づいていないようです。
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全てを失った日本が得たものは、希望だ。大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。だから私は信じていく。
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「目の前のことを一生懸命にやる」というのはやや不正確な気がします。問題は、何を、なぜ、どうやるかであって、「目の前のこと」だけ一生懸命にやっていればいいというわけではないからです。
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すごい奴っていうのはそいつに何か例えば才能みたいなのがべっとりとくっついているんじゃなくて、何か欠けてる場合の方が多いんだ。
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私の両親は東京より西にある九州にいるが、私はそこに避難するつもりはない。家族や友人、被災した人々とここに残りたい。残って、彼らを勇気づけたい。彼らが私に勇気をくれているように。
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友人や恋人は、作ろうと思って作れるものではないし、探そうと思って探せるものでもありません。「出会う」ものです。まず一つ一つの出会いを大切にすることからはじめてはどうでしょうか。
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「気が合い、飲み込みも早く、教えていて楽しい」という部下のほうが特殊なのではないでしょうか。たいていの場合、「覚えが悪く、学ぼうという意欲もない」人を相手にするほうが「普通」なのだと思います。
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案外重要なのは、相手をよく知ること。相手がどんな人か、何に興味があって、どんな考え方の持ち主か、それがわかれば、糸口が見いだせるかも知れません。
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自信を持つというのは、「迷わない」「悩まない」ことではない。自信というのは「少なくともこのことに関する限り自分は飽きずに努力を続けられる」みたいなこと。
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話が通じない相手と渡り合うには、尋常ではない努力が必要。必死で業績を上げる、非論理的な上司が認めざるを得ないくらい結果を出す、それしかない。
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どこか「いいなあ」と思える部分があるかどうかは重要。人間は、まったくリスペクトができない人とは、友人だろうが、恋人だろうが、付き合いは長続きしない。
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幸福は金では買えないというのは嘘だ、金持ち達の心や社会が歪んでいるというのも嘘だ、貧しいけれど小さな幸福というのも嘘だ、貧しい人間には快楽も情報も与えられない。
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俺達は大脳で発情する。精液が溜まって勃起するわけではない。裸の女が股を開いているところを思い描いて勃起するのだ。本当は人間には何の欲望もない。対象があるために欲望が発生するだけだ。
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グローバル経済、あるいは金融市場主義には明らかな欠点がある。しかし、だからといってその欠点を列挙して懐古主義に浸るわけにもいかない。リスク管理の方法は、多様性を維持することしかないと思う。
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集団のルールには従わないといけない、という決まりごと以外に、わたしたちは目の前の個別の児童・生徒に対し、果たして言葉を持っているのだろうか。
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愛想笑いは世界共通で、ばれてしまうんです。本当に心から笑うと、笑い顔が普通の顔に戻るのに時間がかかる。でも、作り笑いとか愛想笑いはすぐ戻る。
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雨には優しさがあると思う。燦々と降りそそぐ日差しは確かに爽快だが、気分が沈んでいるときなど、その明るさを敬遠したくなることがある。
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先が見えない困難と向かい合っているときは、最優先事項を決めた上で、「1日を無事終えればよしとする」という態度も重要ではないでしょうか。
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とにかく人生をサバイバルして生き抜くためにはどうしたらいいか、という風に、発想を変えてみたらどうでしょうか。「安定を得る」ではなく「生き延びる」というスタンスで、考えてみてください。
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「ひとりで抱え込まないこと」が最も重要。いじめや違法な過重労働などで、自殺に追い込まれる人もいる時代です。相談できる人がいないか、考えてみるのはムダではないはず。
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複数の選択肢の中で揺れていて決断できない場合に、誰かの回答を必要とする悩みや葛藤が起きる。優先順位をつけることができれば、誰かに相談する必要はない。
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「モヤモヤ」した感じの底にあるのは、「もっといい人生を送りたい」という正当な欲求。向上心の現れ。「自分にはもっと違う人生があるはずだ」とどこかで思うことが、向上や進化に結びつく第一歩。
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昔の話をするときは楽しいが、現実に戻ると楽しくない、というのはたぶん「老化」。そうなったら「すでに自分には老化がはじまっている」という意識を持つことがまず大切かも知れない。
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運命の相手というのは、私はいないと思います。人生の最良のパートナーとなるような女性と付き合うべきなのでしょうが、男女の仲というのはそれほどうまくはいかないものです。
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番組スタッフから頂いた資料をそのまま鵜呑みにするのではなく、自分の意見や疑問を持ち、関連する資料を探しながら読んでいます。
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去っていった女はとても良く見える。客観的に考えると、たいていその良さは幻想なのですが、当人はなかなか気づくことができない。
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私の場合、優先するのは「小説」です。小説を書くためにプラスになることなら進んでやりますし、小説の執筆を阻害することは避けます。