三菱化成工業に入社する前、イスラエルのヘブライ大学に留学していた時代があります。この時期私は、砂漠に足を運びました。そこで受け取ったのは、「この世には何もないということがある」という感覚でした。そして、何もない砂漠の中に立っていると、心臓の鼓動を明瞭に感じるのです。自己の存在を非常に重く、濃密に感じました。満員電車に揺られて何百人の中の一人である状態では、絶対に受け取ることのできない感覚です。
小林喜光
小林喜光のその他の名言
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西欧のイチ・ゼロの文化では限界がきて、日本的なオプティマイゼーション、最適化、落としどころを見つけることが世界で求められている。
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自ら情報を取りに行き、常に自分の頭で考えることが欠かせない。世間のムードに流されず、主体性を持つ「地頭」がいい異能の者がリーダーになる時代が来ます。
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社会人としての長い競争を勝ち抜くためには、自己研鑽を続けなければならない。小手先でごまかしてきた秀才は、絶対にリーダーになれない。
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中庸バランスであると思うんですよね。ひとつの指標だけをよくしようというような考え方では、程度が低いのではないかと思います。
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考えをまとめていく作業は、やはり手書きが一番ですね。手を動かしながら考えると、自然と頭の中が整理されていく。手で書いたことは、記憶にも残りますしね。
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進化論ではありませんが、強いものが生き残るのではなく、状況に合わせて変化できたものだけが生き残るのです。会社が自分の変化を許容しないのならば、会社を捨てればいいだけのことです。
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ストーリー性のある事業が大切。単品ですと、付加価値をどこで出していくかが難しい。素材から販売チャネル、ブランド展開も含めて、連続的に考えていくことが必要。