すごくあがりますよ。震えがきちゃう、もう。「メディア」の初日の時なんか、前で見てらして、あがってると思いませんでしたか。舞台稽古の時はそれほどでもないんですけれど、お客さんが入ると、もう……。
坂東玉三郎
坂東玉三郎のその他の名言
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稽古だといって出かけては、内緒で映画や外国からきた公演とかを見に行ったりしてたんですね。それまで父が厳しくてぎゅうぎゅうやられてましたから。
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きれいに立ち直るというのはすごく力がいる。醜く落ちていったものを次の幕でもう一度きれいに再生するのは、すごくたいへんです、精神的にも、肉体的にも。
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私は東京育ちだから、ネオンがないと不安という感じだったけどこの歳になると、「闇が闇でないと嫌だ」と思うようになります。東京の必要以上の明るさは不自然だし、不健全。
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テレビで商社マンの教育をマンツーマンでやるのを見たことがありますけど、ああいう感じです。もう今はやりたくないと思います。こう言われたらこう言う、ああならば、ああするとか、きっちり教えてくれるんです。
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家の人には聴かせますけど。子供の頃からそうなんですね、身内には「もういい」っていうまで、やってみせるんです。「悲愴」の第二楽章もやさしいから、よく弾きます。歌うのも大好きです。
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父親がネコっかわいがりにして、どうしても病院に入っていなければならない病気の感染期間が過ぎると、うちで治療するからといって、治療器具を買って、病院から出しちゃったんです。とにかくそんなふうで……。
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父の時代は、自分の父親に習える役でも他人に習いに行けと言われたらしいですね。うちの父も自分の父親から習ったものはほとんどないと言っていました。
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バイエルを終わってすぐに、「月光」をやったんです、ベートーヴェンの「月光」。めちゃくちゃというか、冒涜というか、楽しみでやってますから、そこらへんの腕で止まっているんですけど。