リチャード・カールソン
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人の意見の中には、一粒の真実がある。
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幸せになるのに、今この瞬間よりもっといい時はない。だから、人生はいつもチャレンジに満ちている。
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グラスはすでに、壊れたとみなす。
心の健康を保つことによって、自尊心、つまり自分の常識を信じる心と自信が生まれる。人生をバランスのとれた見方で眺められるようになる。そしてまた、生真面目にならず、ときには自分を笑い飛ばせる強さを身につけることができる。心の健康はすべては上手くいくと信じられる楽天性を私たちに与えてくれる。
「自分の思考法に気づく能力」が高まると、人生を直感的にとらえることができるようになり、考え方や感じ方、物事の受け止め方も自然と変化する。自分の考え方に気づくことさえできれば、すべてうまくいくのである。
望むものを手に入れても幸福にはなれないと知ること。誰でも自分には手に入れられないものを欲しがるものだ。望むものを手に入れさえすればすべてがうまくいくと信じている人は多い。けれども、もしそれが本当なら私たちはすでに幸福感に酔いしれているはずだ。多くの望みがかなってもなお、私たちは何かを求めてあがいている。大切なことは、望むものを手に入れることは素晴らしいことだが、それで幸福になれるとは限らないと認めることである。
私たちは、自分の思考法に気づくことによって、思考をコントロールできるようになる。たとえば渋滞に巻き込まれたとき、わざわざイライラするようなことばかり考えている自分に気づくことができれば、別の考え方をすることによって穏やかな気分になれる。一つの考え方に囚われている限り、人生は変わらない。思考法を変えなければいけない。
私はOKじゃない。あなたもOKじゃない。それでOK!
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自分にはどうしていいのかわからないと認めること。余計なことを考えず、どうしていいのかわからないと認めることで、私たちはしばしば予想もしなかったようなその場にふさわしい優れた答えを導き出せる。
ゆっくり生きることが大切な6つの理由。生産性や創造性が著しく高まり、集中力も飛躍的に増す。
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自尊心・無条件の愛情・知恵・ユーモア・他人への思いやり・創造性・喜び・知的な思考力。こうしたものに代表される心の健康はすべての人々に生まれつき備わった能力で、人生を前向きにするための道具である。心の健康を呼び覚ますことによって豊かな人生を送ることができる。
同じ出来事にたいして他人が違う行動をとり、違う反応をするのが当たり前だと考えるようになると、自分自身や他人に対して思いもよらないほど共感できるようになる。そうすれば他人にたいする愛情と自分という唯一無二の人間を認める気持ちはいまよりずっと深まるだろう。
穏やかでリラックスしている人たちを観察すると、気分がいいときは感謝の気持ちで満たされているのがわかる。彼らは前向きな気分も否定的な気分も一過性だと良くわかっていて、落ち込みもやがては消えると知っている。幸せな人たちは、ときには落ち込むこともあるさと割り切ることができる。落ち込みに抵抗したり、パニックになったりせず、その感情を優雅に受け入れる。
私たちが体験することは、すべて私たちの思考が生みだしたものなのである。イライラしたり、くじけてしまったりするのも、みんな自分の思考、考え方のせいなのだ。私たちは前向きに考えられないのは周囲が悪いのだと考えてしまう。そして環境を変えようとするのである。あなたがそれにどう対処するかは、いつでもあなたがどう考えるかによるのである。
人のあらばかり探すようでは穏やかな人生は望めない。冬に備えて家のひび割れや雨漏りする箇所を探すのは良いが、同じように厳しい目で人のアラや自分自身の人生のアラを探す人がいる。家のあらさがしは修繕するところを慎重に見定める作業だが、これを人に応用すると孤立するだけでなく、自分も嫌な気分になる。
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前向きな心を手に入れるためには、まずいまに目を向けることが必要だ。ところで、いまに目を向けるとはどういうことなのだろう?だれでも何かに没頭して時を過ごした経験があるだろう。災害にあったとき、沈む夕日の美しさに息をのんだ一瞬、恋をしている時、シャワーを浴びている時、音楽に聞き入っている時、相手の話に巻き込まれている時。こんなとき、私たちは何を悩んでいたのかも忘れてしまう。
人を批判するとき、その相手について何かを言っているわけではない。その人を批判したいという自分の気持ちを伝えているだけだ。それどころではない。批判したところで問題はひとつも解決されないばかりか、世の中に怒りと不信を撒き散らす。いいことはひとつもない。
私たちは人と話しながら頭では他のことを考えていたり、三つ四つのことを同時にやろうとする。一度に多くのことをやろうとすると、目の前のことに意識が集中しなくなる。そうなると、いましていることに楽しみが見出せないばかりか気が散って能率が上がらない。私は目の前のことに集中する癖をつけて以来、書いたり読んだり家の掃除や電話で話したりするといった生活のすべての技術が向上した。一度に一つのことしかしないと決めるだけでいい。
自分がやるべきすべてのことをチェックし続けていると、なかなか充足した人間にはなれない。誰が何をやるのか、どっちが多くやるのか、そんなことばかり考えていると憂鬱になるだけだ。じつは、これこそが小さなことなのだ。ごみを出すのは誰の番かとあれこれ考えるより、自分でさっさと出して家族の責任を一つでも減らしてやった方がもっと人生は楽しくなる。
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世の中で最高に幸せな人にも不幸せな時がある。事実最高に幸せな人もみんなそれぞれに憂鬱や悩みや失敗を抱えている。幸せな人と不幸せな人の違いは、落ち込む回数や落ち込み度の深さではなく、その気分にどう対処するかで決まることが多い。
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