時として感傷的にならずにはいられないこともあるんです。たとえば、ペーターとふたり、ごみやおがくずの山にかこまれて、かたい木の梱包ケースに腰をおろし、おたがい肩に腕をまわして、ぴったり寄り添いながら、彼がもう片方の手でわたしの巻き毛をもてあそぶようなとき。
アンネ・フランク
アンネ・フランクのその他の名言
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おばあちゃんのことは、いまでもこの胸に焼き付いています。私が今でもどれだけおばあちゃんを愛しているか、きっと誰も想像がつかないと思います。
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彼はわたしのことを」ぼくの黄金郷」と呼んでキスしたがりました。人間をそんなふうに呼ぶなんて、ばかみたい!でもやっぱり、かわいいところもあります。
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あなたになら、これまで誰にも打ち明けられなかったことを何もかもお話しできそうです。どうか私のために大きな心の支えと慰めになってくださいね。
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ここでキティーに約束しましょう。どんなことがあっても、前向きに生きてみせると。涙をのんで、困難のなかに道を見いだしてみせると。
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ここではみんな、すっかり笑うことを忘れてしまいました。おかげで、ちゃんとした笑いかたさえ、もうできなくなっている始末です。
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私がなぜ日記をつけはじめるかという理由についてですけど、それはつまり、そういうほんとうのお友達がわたしにはいないからなんです。
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いまや世の中の秩序は逆転してしまいました。もっとも尊敬されるべき人たちが、強制収容所や監獄、寂しい独房にほうりこまれ、残った人間のくずどもが、老若、貧富を問わず、国民全体を支配しています。
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わたしはほかにお手本もなく、有益な助言も得られないまま、ただ自分の努力だけで、りっぱな人間にならなくてはなりません。そうすれば、将来はもっと強くなれるでしょう。
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本当にこんなにもたやすく感情に溺れてしまっていいのでしょうか。こんなにも夢中になって、まるでペーターと競い合うようにいちずにのぼせあがってしまって、これでかまわないのでしょうか。
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いまのわたしは、ひとりぼっちではありません。愛してくれる彼がいます。わたしも彼を愛していますし、そのほかにも、本や、自作のお話や、この日記帳があります。