萩本欽一
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人生で一番面白いのは発明と発見だと僕は思っている。
「ツッコミ」は叱り上手に、「ボケ」は叱られ上手になることが大事。
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ゴールデンゴールズに入ったからって、野球で成功しなくてもいいんです。いい言葉を使えるようになったり運のため方を覚えて、野球をやめたあとも素敵な人生を送れる人に育ってほしい。僕にとって、それも一つの目的だったんですよね。
「石の上にも3年」って言うけど、みんな何だかんだいって3年ぐらいは辛抱してると思うの。だから3年じゃ、しょせんは人と同じ程度のものしか身につかない。本気で何かを成し遂げようと思ったら、5年は辛抱しなきゃ。
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悪いことがあったら落ち込んで泣いて受け入れろ。人生とはそういうもんだ。
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芸能界という世界にきてから、僕は「スター」と呼ばれる人たちとたくさん会ってきました。それで気がついたんですが、大スターほど「自分はダメな人間だ」って言うの。平気で打ち明けてくれる。普通の人は、自分の欠点を隠そうとするでしょ?それどころか自分の欠点に気がつかない人だっているよね。でもスターになる人は、ちゃんと自分の欠点を自覚して、それをなんとか克服しようと思って闘っているんです。あるいは欠点を活かす方法を考えてますね。
子育てをするとき「いい子に育ってほしい」ってみんな思ってるでしょ?でもね、小さいときからずっといい子だと、けっこうつまらない大人になるんです。親が「いい子」を期待していることがわかると、子供はいい子を演じるようになります。叱られるようなことをしないのが「いい子」だと勘違いして、無難なことしかしない子になっちゃうの。
どんなちっちゃなことでも損から入るといいですよ。人のために自分の時間や知恵やお金を使うと「睡眠時間が減る」とか「頭が痛い」「心が痛い」「ふところが寒い」などなど、いろいろな不都合があると思うのね。でも、それぐらいは我慢しちゃうと、あとで運になります。損のまま終わる人生ってないんです。
人生は幸せと不幸せが50対50なんだよ。
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僕がまわりから「才能がない」と言われながらもコメディアンになるのをあきらめなかったのは、自分に悪いと思ったから。一度は「絶対コメディアンになる」と決意したわけだからね。簡単にあきらめちゃったら、そう決断したときの自分に申し開きが立たないでしょ。
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「得意なこと」と「やりたいこと」は一致しないんだよ。だから、まずは「得意なこと」を見つけなさい。それが成功すれば「やりたいこと」はできるようになってくるから。
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僕がやっていた番組からは、有名人がたくさん育ちました。でも、僕が育てたんじゃありません。みんな自分で運をつかんで成功していったの。とくに新人の子たちは、その仕事が向いていたからではなく、性格のよさが成功の決め手になっていました。自分が置かれている状況を前向きにとらえて努力している人を、運の神様は見逃さないんです。
運は正面から来ない。必ず後ろから来る。
敵討ちって江戸時代なら美談として語られるかもしれませんが、現代でこれをやると悪い運がついてくるんです。いやな目に合ったときは、その相手を「敵」とか「やなやつだ」と思わず「恩人」と思えば運が開けます。人からいやな言葉をもらっても、人を恨まないで発奮材料にすればいいの。そうすると、成功したときにその人が恩人になっていますよ。
「フリ屋」が心がけることは、できるだけ曖昧な言葉を使って、「コナシ屋」をうろつかせること。
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「なりたい」じゃなくて「なる」という前提で人生を過ごしなさい。君はね、35歳になって新聞に顔が載るよ。だからその前提で生きていきなさい。有名な脚本家になるんだという前提でものごとを進めていきなさい。
聞いちゃダメ!聞いて偉くなった人は誰もいない!
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自分には何が向いているか、本当にわかっている人って少ないと思います。職業だって自分が好きなことが自分に向いているとは限らないし、その人に向いていることは他人から見たほうがよくわかるんです。
フリは静かに、真っ直ぐに。
もし周りに怖い人がいたら、逃げないで積極的に近づいていったほうがいいの。怖い人って、なにかそうなる事情を抱えているだけで、根はやさしいかもしれないですから。怖い人から逃げちゃいけない。人から怖がられてる人だって、丸ごと怖いわけじゃなく、やさしいところもあるんだ。怖い人がいたら思いきって懐に飛び込んでいったほうがいい。
萩本欽一のすべての名言