萩本欽一
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潜れ!
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欲がない人なんていませんよね。まったく欲がなかったら神様になっちゃう。でも、運をよくするためには、少~しずつでも欲を減らしていくことが大切。がっついている人は運に見放されます。一度にあれもこれも、という運はないんです。仕事、家庭、健康、お金、友達、このなかから一つしか運は得られないの。だから仕事がうまくいっているときは、それ以外の運は望んじゃダメ。
今思うと、小さい頃からつらいことや悲しいことが多かったから、大きな夢にまっすぐ向かっていけたんじゃないかな。苦しみってバネにすることもできるから、子供の頃から苦労してる人って自分の夢が近くなるんです。
自分のためだけじゃなくて、誰かのためにやっていると、途中で投げ出さないよね。自分のためだけだと、つらくなると、やめてしまうでしょ。でも、たとえば命の恩人やお世話になった人にお返しをしたいと思ったら、途中で投げ出せないよ。ぼくなんか、まさにそうだった。コメディアンの才能がないってわかってたけど、ぼくが子どもの頃、借金取りに土下座して、泣いていた母親のことを思うと、途中でやめるわけにはいかなかった。お金持ちになって、家を建ててやりたいと思ったからね。
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ほとんどの人は「損をしたくない」と思って生きてますよね。だけど、そういう生き方をしていると、自分でも気がつかないうちにずるくなったり、意地悪になったりしやすいと思うの。幸せになりたいと思うなら、進んで損をしたほうがいいの。人とつき合うときは、率先して損な役回りをすると、だれかが幸運を持ってきてくれます。自分のために損をしてくれた人がいたら、うれしくなるでしょ。だから人間関係が円滑になるし、一緒に仕事をするときも信頼関係が早く結べるんです。
絶対聞き返すな。
楽してウケようとするな。
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何でもハッキリ言うことばかりが良しとされる。それが心を追い詰めていく気がする。
誉めて育てることも大事だとは思うけど、行為だけじゃなく気持ちを誉めてあげるといいんです。自分がすることは相手にとってどうなのか、もっと相手を喜ばせる方法はないか、人に気をまわす習慣がつくと、運もどこかから巡ってきます。
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夢を抱くのはやめときな。抱くなら目標。目標ならいつでも捨てられるから。でも夢は捨てられないだろう?
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最近の若い子を見てると、言葉の訓練をしてないなって思いますね。言葉って小さいときから磨いておいたほうがいいですよ。学校や家庭でいやなことがあったときなんか、言葉を磨く最高のチャンスなの。たとえばテストの成績が100人中90番だったとき、母親に「ゲームばっかりやってるからよ!」なんて言われたらいやでしょ。そういうときは「試験前あんなにゲームをやってたのに、ビリじゃなくてよかったじゃない」と言ってくれればいいのにとか、自分が言われたらうれしい言葉を想像してみる。この習慣をつけておくと、自分がしゃべるときに相手を思いやる言葉が出てくるようになるの。
互いに肝心なところは聞かないし言わない。だから傷つくことがない。そんな曖昧さがあればこそ、人は追い詰められずにすむのではないだろうか。
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ちょっとでもあざとさが見えるとダメ。
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夢には一直線に向かうな。回り道が大事なんだ。
運は自分の行動や言葉でよくも悪くもなるんです。いやなことがあっても弱音を吐かず、いつも人にやさしくしていれば、運は自然とたまっていくの。
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お笑いに分厚い台本は要らない。
それはもう成功しちゃったからつまんない。もっとムチャなことやろう。
音から入れば、間がいい。
「笑い」は相手がいて、初めて生まれるんだよ。相手を信用しないと笑えないよ。
今は世の中が不景気だから「お金をためておこう」と思う人が多いかもしれないけれど、お金に執着すると顔つきが悪くなって運が逃げていきます。その点、「運をためよう」と思って日ごろの態度や言葉をよくしていくと顔にもいい運が出てくるから、お金がないときもだれかが助けてくれちゃう。お金より運をためるほうが、ずっと豊かに暮らせますよ。
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萩本欽一のすべての名言