萩本欽一
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不運の度合いが大きければ大きいほど、これからやってくる運も大きくなるの。だからつらくても「今は運をためてる時期なんだ」と思って耐えていれば、いつか状況は変わっていく。運の神様は、そうそう一人の人間ばかりいじめません。
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動作や台詞の止めの部分が、流れないように、ビシッときめる。
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人になにかしてあげるときは、もうひとつひねって相手のことを考えると自分にもいいことが返ってくるよ。
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それぞれが得意なことをやってると、チームとしてのまとまりもできるし、いい仕事になる。
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今考えると、向いていなかったことがよかったんだと思います。もし最初からうまくできて「俺はコメディアンに向いている」とか「司会だってできるんだぞ」なんて思ってたら、天狗になって成功しなかった気がするの。だから、向いていない場所にこそ、運は落ちているって思います。
笑いの生じる理由。意外性、誇張、飛躍、逆転の発想。
他のコメディアンの邪魔をしない。
人生は運動会でしょ。一番になる人は、一番辛い思いをした人なの。チャップリンさんの人生は、悲惨。僕のは、ただの苦労なの。その分だけ、追いつけないの。
夢は、目標の先にある。
毎日世話してるうち、だんだん花の気持ちがわかってくるんです。菊なんか水が欲しいと葉をたらして「お水ちょうだい」って言ってくるし、「暑くてたまんないよ~」とか「暑くてもぜんぜん平気、お水もいらないもん」て言ってる花もあるし。去年いっぱい咲いたのに今年は咲かなくて、「なにがご不満なんですか?」って聞いても、ちっとも返事してくれない花もあるんだよね。かわいいですよ、花って。動物みたいに動かないけど、3日見ないと変化してたりする。昔は「盆栽が趣味です」なんていう人に会うと、どこが楽しいのかなあなんて思ってたけど、今はちょっとわかりますね。歳をとると、ゆったりと育っていくあの植物のペースが自分のリズムに合ってくるの。
世間の人から、「かわいそうな生い立ちね」と言われる人は、僕から言わせればすごくラッキー。こういう人は、自分の境遇を恨まず、ごく普通に生活を送っているだけで、必ず幸運がやってくる。その代わり、今目の前にある現実を嘆いたり、親を罵ったり、不平不満を言うたびに運はだんだんと消えていく。
必然性がないと笑えない。
現実を考えるとつらいだけのときは、無理矢理でも明るい未来を考えているのがいいの。いつかきっと不運から抜け出せるときはくるから。
人を笑わすというのは、まず、人を愉快にさせる、いい気分にさせること。
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台詞よりも、まず、動きを先行させる。
職業柄、僕は番組のロケなどで「名人」とか「名工」と呼ばれる人に会います。包丁を作る職人さんに聞いてみると、「小さい頃から好きで仕事に就いた」という人はいなくて、仕方なく家業を継いだという。だけど、努力して超一流になり「うん、やって良かったよ」と笑いながら話してくれます。
もともと才能もあるうえとことん努力した人は、自分の限界を知ったら潔く認められる。こういう人の周りには、もちろんあふれるほどの運が漂ってくる。
コメディアンのアドリブというのは、如何に、演技を遠回りさせるかということ。
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仕事をするときは勝負運の強い人と組むといいんです。コメディアンになってからの僕は、ずーっと勝負運の強い人を探して一緒に仕事をしていました。僕のつくった番組が当たったのは、そういう人たちの運をもらったからでもあるの。自分になくてももらえばいいんです。だから人間関係は大事にしなくちゃいけないの。
幸せに正解なんかあるはずがない。みんながそれぞれに、幸せのアドリブを演じていけばいい。そしてそれを互いに認め合えばいい。
萩本欽一のすべての名言