レオナルド・ダ・ヴィンチ
1
充実した生命は長い。
0
猫科の一番小さな動物、つまり猫は、最高傑作である。
3
知恵は経験の娘である。
老人が死ぬのは、熱が原因でないのなら静脈が原因だ。静脈壁がぶ厚くなり、しまいに詰まって、血液が流れなくなるからだ。
鉄が使用せずして錆び、水が腐りまたは寒中に凍るように、才能も用いずしてはそこなわれる。
洗練を極めていくと、単純さに辿り着く。
2
川の中ではあなたが触る水が一番最後に過ぎ去ったものであり、また、一番最初に来るものである。現在という時も同じである。
空腹でもないのに、食事をしては、病気になるように、意味も分からず、意味を求めるのは、勉強にならない。
心の窓を通して、魂は世界の美しさをじっと見つめる…自然の小さな景色のなかに宇宙のイメージが含まれていると、一体誰が信じられよう?
その手に魂が込められなければ、芸術は生まれないのだ。
沢山を欲しがる者こそ、貧乏である。
失われうるものを富と呼んではならない。徳こそ本当のわれわれの財産で、それを所有する人の本当の褒美なのである。
すべては、すべてから来る。すべては、すべてから創られ、すべては、すべてに戻っていく。すべては、すべてに包み込まれる。
食欲がないのに食べるのが健康に悪いように、欲望を伴わぬ勉強は記憶を損ない、記憶したことを保存しない。
精神は、鍛錬なしには堕落する。
「幸せ」の入る場所に、嫉妬が待ち伏せしてこれを襲う。
私を軽蔑するな、私は貧乏ではないからな、やたらに沢山のものを欲しがる者こそ貧乏なのだ。
芸術家はたくさん仕事をするためには、時には描かずにいる必要がある。
一日の始まりの時、南側の地平線のそばでは大気がバラ色に染まった雲にぼんやり霞んでいる。西の方はまだ暗く、東の方へ行くにつれて地平線のあたりの湿った水蒸気のせいで、実際の地平線よりも明るく見える。そして東にある白い家々はほとんど識別できない。一方、南の方は遠くへ行くほど、バラ色の度合いが濃くなり、西の方はそれがもっと暗い色合いになる。そしてその影は白い家々の手前で消えている。
単純であることは、究極の洗練である。
レオナルド・ダ・ヴィンチのすべての名言