レオナルド・ダ・ヴィンチ
0
食欲がないのに食べても健康に悪いように、やる気がないのに勉強しても記憶力が損なわれ、記憶したことは保存されない。
2
何かを主張をするのに権威を持ち出す人は全て、知性を使っているのではなく、ただ記憶力を使っているだけである。
使わない鉄が錆びるように、たまった水が腐ったり凍ったりするように、我々の知性も使い続けなければ無駄になる。
人間はやり通す力があるかないかによってのみ、称賛または非難に値する。
どんな部分も、全体に組み込まれるようにできている。だから、それ自体の未完成から逃れられる。
よく過ごせた日には、安らかな眠りが訪れる。だから、よく過ごせた人生には、安らかな死が訪れる。
すべてはすべてと関連している。
苦労せず手に入るものは、幸運に値しない。
私の仕事は、他人の言葉よりも自分の経験から引き出される。経験こそ立派な先生だ。
快楽のうしろには面倒と悔恨をもたらすものがついている。
私はいかに生きるかと思っている間、いかに死ぬかについて学んだ。
理論は将校、実践は兵卒。
我々の周りにある偉大なことの中でも、無の存在が最も素晴らしい。その基本は時間的には過去と未来の間にあり、現在の何ものをも所有しないというところにある。この無は、全体に等しい部分、部分に等しい全体を持つ。分割できないものと割り切ることができるし、割っても掛けても、足しても引いても、同じ量になるのだ。
1
こわがればこわがるほど、逃げれば逃げるほど、近くによってくるものがある。それは貧窮だ。逃げれば逃げるほど、君は悲惨になり安らぎをうしなう。
手早さより勤勉を旨とするよう先ず心がけること。
肉欲を抑制しない者は、動物の仲間になるが良い。
単純であることは、究極の洗練である。
わからないことがあると私は答えを求めて田園をさまよった。なぜ貝殻が山の頂上で見つかるのか。しかも、海にあるはずのサンゴや海藻などの跡をつけて。雷はなぜ起こった後までなり続けるのか。雷光は起こった瞬間から目に見えるのに、雷鳴はなぜもっとあとになって聞こえるのか。水に石を投げると、水面に輪ができるのはなぜか。鳥はどうして空中にとどまっていられるのか。こういう数々の疑問や不思議な現象が私の心をとらえていた。
私を軽蔑するな、私は貧乏ではないからな、やたらに沢山のものを欲しがる者こそ貧乏なのだ。
精神は、鍛錬なしには堕落する。
レオナルド・ダ・ヴィンチのすべての名言