孤独なんて気障な言葉は、大袈裟な連中だけが頭の良い所をみせるために深刻そうに呟くためのものだと思っていた。
遠藤周作
遠藤周作のその他の名言
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あたしたちもこの人生では、人生の意味という犯人を見つける探偵みたいなもんじゃないかしら。最後の章をめくるまでわかりっこないんだわ。
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愛の第1原則は「捨てぬこと」です。人生が愉快で楽しいなら、人生には愛はいりません。人生が辛く、みにくいからこそ、人生を捨てずにこれを生きようとするのが人生への愛です。だから自殺は愛の欠如だと言えます。
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もともと怠け者の身には学問なども身につかない、人を押しのけてまで上に出ようという気力もない、毎日、毎日が平穏、無事で暮らせればそういう人生が自分にふさわしい。
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人生の意味が初めからわかっていては、我々は生き甲斐もない。人生の意味がなかなかわからぬから、我々は生きる甲斐もあるのだ。
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私は、死というのは、この世界から新しい生命に入る通過儀礼だというふうに思っています。通過儀礼ですから、それは試練であり、そして恐怖があり、苦しみが伴うのだと思います。
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信仰は競馬によく似ていると思うことがあります。ビギナーはよく穴を当てます。ところが馬のことを勉強し始めたら、当たらなくなります。
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心をつくし神を信心すること肝要にござ候。この世にては、よろず変転きわまりなく、止まるものはひとつもなきものと存じ候ゆえ。
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火山というものは人間の人生と同じだよ。若い頃は情熱にまかせて火を吹く。溶岩を吐き出す。だが年が老いると昔の暗い罪を背負いながらこんなに静まり返るんだからな。