坂村真民の名言
仏教詩人
坂村真民の名言。全63個。
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すべての人が幸せを求めている。しかし幸せというものはそうやすやすとやってくるものではない。時には不幸という帽子をかぶってやってくる。だからみんな逃げてしまうが、実はそれが幸せの正体だったりするのだ。
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少食であれ!これは健康のもと。少欲であれ!これは幸福のもと。この二つのものをしっかりと身につけよう。この世を悔いなく終わるため。この世を楽しく生きるため。
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本気になると世界が変わってくる。自分が変わってくる。変わってこなかったら、まだ本気になっていない証拠だ。本気な恋、本気な仕事。ああ、人間一度はこいつをつかまないことには。
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花は一瞬にして咲くのではない。大地から芽から出て葉をつくり、葉を繁らせ、成長して、つぼみをつくり花を咲かせ、実をつくっていく。花は一瞬にして咲くのではない。花は一筋に咲くのだ。
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川はいつも流れていなくてはならぬ。頭はいつも冷えていなくてはならぬ。目はいつも澄んでいなくてはならぬ。心はいつも燃えていなくてはならぬ。
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だまされてよくなり、悪くなってしまっては駄目。いじめられてよくなり、いじけてしまっては駄目。ふまれておきあがり、倒れてしまっては駄目。
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よわねをはくなくよくよするななきごというなうしろをむくなひとつのねがいひとつをしとげはなをさかせよよいみをむすべすずめはすずめやなぎはやなぎまつにまつのはばらにばらのか。
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日々の生活を人間らしく生きてゆくのも立派な修行である。そしてそれらはすべて喜びを持って行ってゆかねばならない。喜びなくして行うものは、どんな難行を果しても、よい実を結ぶことはできない。
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この世に生を享けたものに、落ちこぼれなどあるはずはない。すべては光る存在なのである。これは天から授かった私の宇宙観である。
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道は数限りなくあれど、わが辿る道はただ一つのみ。花は数限りなくあれど、わが願う花はただ一つのみ。わが道をいかしたまえ、わが花を咲かしたまえ。
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念ずれば花ひらく苦しいとき母がいつも口にしていたこの言葉をわたしもいつのころからかとなえるようになったそうしてそのたびわたしの花がふしぎとひとつひとつひらいていった。
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美しいものは美しい心でながめ、優しいものは優しい心で接し、その日その日を送っていこう。過ぎてゆく月日を宝のように大事にして、一度きりの人生を全うしよう。
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漫然と生きているのが、一番いけない。人間何か希望を持たねばならぬ。希望は小さくてもよい。自分独自のものであれば、必ずいつか、それが光ってくる。そして、その人を助けるのだ。
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二度とない人生だからのぼる日しずむ日まるい月かけてゆく月四季それぞれの星星の光にふれてわがこころをあらいきよめてゆこう。
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二度とない人生だから戦争のない世の実現に努力しそういう詩を一篇でも多く作ってゆこうわたしが死んだらあとをついでくれる若い人たちのためにこの大願を書きつづけてゆこう。
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死のうと思う日はないが、生きてゆく力がなくなることがある。そんな時お寺を訪ね、私ひとり、仏陀の前に座ってくる。力わき明日を思う心が出てくるまで座ってくる。
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万巻の書を読んでもその姿勢が正しくなかったら何の価値もない大切なのは人間を見る眼の人間に対する姿勢の正しさにある真実さにある純粋さにある。
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生きているものはみな美しい妙な顔をした虎魚がある一体この美しさはどこからくるのだろうやはり懸命に生きるという命から発する美しさだそれにくらべてこの美しさを持たない人間が急に増えてきた。
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冬がきたらうすら陽ざしのなかに咲く冬花のつつましさをじっと見つめてゆこう冬花の持つ香気と清純さとをわが体のなかに浸透させよう。
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いのちいっぱい生きるのだ念じ念じて生きるのだ一度しかない人生を何か世のため人のため自分にできることをしてこの身を捧げ生きるのだ。
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長く生きていることは無駄ではなかったとしみじみ思う年になった見えなかったものや聞こえなかったものが見えだし聞こえだしたのもありがたい喜びの一つだが一番大きな喜びは色々の悲しみを知ったことだった。