茂木健一郎の名言
脳科学者
茂木健一郎の名言。全173個。
-
何よりも、「喜び」を基準とすること。自分にとってのハードルを超えることの喜びを、脳にたたき込む。次から次へと、自分でハードルを設定する。毎日障害物競走を続けること。
-
ドーパミンが分泌されるためには、実はその喜びの中身が非常に重要。やさしすぎても難しすぎてもダメ。やや「無理めの課題」を自分に与え、それに全力を出してがんばり達成する、というのが大事なんです。
-
どんなに小さなことでもよいから、自分が楽しめて、達成感を持つようにできることに、没入するのがよい。その結果得られるささやかな成功が、脳を変えていくのである。
-
人間の脳は、貪欲だから、この人といると自分が成長できるという人を好きになる。相手が自分にないものを持っているというのは、好きになる上での重要なポイントである。
-
トーク・スルーのポイントは、生煮えでいいという点です。人に話す前に完ぺきでなければと思う必要はありません。マーケットを把握していなくてもいいのです。とにかくアイデアを人に話すことが重要です。
-
創造のためには、側頭連合野の素材が、前頭葉に引き出され、活用されなければならない。そのためには、前頭葉を中心とする、意欲の回路が十分に働かなくてはならない。
-
ビジネスに直結した研究は、案外つまらないものである。自らの内なる快楽の質を追求することが、歴史を変えるような知的飛躍につながる。
-
「凡人が秀才に勝てるわけがない」私たちはこう思い込んでいる。しかし社会人になってからの勉強次第では、高卒が東大出をさしおいてビジネスで成功するのも夢ではない。
-
脳の潜在能力を引き出すためには「楽しむ」感覚が必要です。そうでないと潜在能力だけでなく、身に着けたスキルも十分に発揮できない。
-
壁にぶつかった時や重大な決断を下すときは、論理的な思考よりも感情が訴えかけてくるものに従う、つまり直感を信じることが大事です。
-
涙は、自分では受け止めきれない何かを受け止めた時に流れ出す。今の自分では処理できないと感じた時に、涙がオーバーフローするのである。
-
気付きにおいて特に大切なのは、「周辺視野」である。今自分が注目し、向き合っているもの以外の、視野の端に見えているものにいかに気付くことができるか。
-
信頼されるリーダーになるためには、ユーモアを武器として上手に使うべきです。中でも自分の欠点をメタ認知し、自虐ネタに変えることは、ユーモアセンスを磨く一番いい方法だと思います。
-
年をとってから創造性を発揮するためには、ふたつの条件がある。ひとつは、創造する意欲を失わないこと。もうひとつは、自分自身の経験にとらわれないこと。
-
社会人の大半は「時間がないから勉強できない」と思っている。しかしそれは思い込みにすぎない。大事なのはいかに長時間勉強するかではなく、いかに深く集中するかなのだ。
-
仕事でも30代くらいに仕事がこなせるようになって、タカをくくる人はその先、伸びませんね。自分はまだまだと思うこと。それにはいろんな人をまず見ないとダメですね。
-
その業界、その会社の仕事のやり方や基本を押さえる。それを踏まえた上であえてそこから半歩踏み出す。それができる人が成功する人でしょうね。
-
記憶力が異常に強い人がいます。こういう人は、一般的に体験を整理して、意味を見出すという能力は低いということが、経験的に分かっています。
-
自分は若いからまだ大丈夫と油断していると、将来、高齢になってから後悔することになる。脳も体も、鍛えるほど強くなる。若いうちにさぼっていると、加齢とともに、急に衰えがくることもある。
-
人間の脳の使われ方の中で、最も高度なものの一つは、コミュニケーションである。知識やスキルは、人工知能やロボットに置き換えられてしまう時代。関係性や、絆こそが、ビジネスで最も大切な「人的資源」となる。
-
人というものは、それぞれ、事情がある。仕事に集中できないプライベートの状況がある場合もあるし、何とはなしに不調ということもある。しかし、それらのことは、マーケットの向こうにいるお客さんには関係ない。
-
遊びの時っていうのは、脳が一番いい形で動いてるんです。我を忘れて取り組んでるという状態で、一番いいパフォーマンスをするんだと思います。時間を忘れて熱中するということが本当に大事なんです。
-
根拠はどうでもいい。とにかく自分には自信があるんだ、と考える。そうすると面白いことに、自信を持っている脳の状態ができ上がってしまうのです。
-
自分の心に浮かぶことをすべて話すようになると、「おばさん」になる。無意識のたれ流し。フロイトが指摘したように人は様々なことを考えるが、そのうち何を話すべきか凛とした選択ができるのが「いい女」である。
-
時間制限をうまく使え。30分と書いてある問題があったら、自分と無理めの契約を結んで、たとえば「20分で終わらせる」と宣言してみる。そのようにして、常に最高のパフォーマンスを出すようにせよ。
-
集中力は、生まれつきの性格などではない。集中に使われる回路は、筋肉と同じで鍛えることができる。最初はよろよろしていても、瞬間的に集中することを繰り返すことで、集中力の高い脳を作ることができる。
-
自分の短所を「メタ認知」して笑いとともに表現できる人は、相手の短所もやさしく見守る包容力を持つ。自分の欠点を隠そうとする人は、相手の欠点に対しては案外攻撃的になるものである。
-
難易度を調整せよ。易しすぎれば、退屈する。難しすぎれば、無力感にとらわれる。自分が全力で挑戦して、やっとクリアできるような目標を立てよ。
-
大人になるにつれて、人は根拠のない自信を失う。それで、何かをしないことの言い訳ばかりうまくなる。他人に対しても阻害する。君はそう言うけどね、一種の理想論であって、現実はなかなか厳しいよ、などと言う。
-
自分が何ものであるかを決めつけてはいけない。明日の自分は、今日の自分とは全く違う存在になっているかもしれない。そのような心構えでいる限り、人はいつまでも成長し続けることができる。
-
小学生の頃、早くできた人から先生に提出する計算問題のテストがありました。1番に済ませようと必死に問題を解いた結果、高い持続力を生み出す原動力になりました。
-
幸せとは、「気付く」ことであると、さまざまな研究結果が示している。自分の人生の中の、ごくあたりまえの恵みに目覚めることが、汲めども尽きぬ幸せの泉となるのだ。
-
もし、ある法則に従ってものづくりをすれば必ずヒットするのであれば、世の中にはもっとヒット商品があふれていそうなものだが、そうでないのは、物事がそれほど単純ではないということを示している。
-
仕事の質について、「ゼロ」よりは何かの形がある方がいいと割り切る。形になれば、様々な人の意見も聞けるし、手助けをしてもらいやすい。
-
欠点は劣等感に繋がりやすい。しかし、欠点は同時に長所でもあると考えれば、自分や他人の可能性をもっと信じることができるようになるだろう。
-
フロー状態で勉強せよ。最高に集中していて、しかもリラックスしている。勉強することが、蜜の味になる。そのような内的感覚をつかみ、毎日の勉強で実現するように心がけよ。
-
笑いも創造性の大切な要素である。ユーモアのセンスを持ってものごとを見ることは、心をやわらかくして、固定観念にとらわれないようにしてくれる。
-
最近よく感じるのは、あまりにも物事を真正面でとらえちゃう人が多いかなと。ちょっと視点を変えるとか、うまく身をかわすというのが苦手になっている。違った見方とか、ちょっとひねた視線って大事じゃないかと。
-
脳も筋肉と似ていて、確実にできることをやっているだけでは成長しません。できるかどうかわからないギリギリのところを成功させて、初めて脳内の回路は強化されます。
-
自分の長所や短所は、他人という鏡に映って初めてわかる。面と向かって「君はこうだ」と言ってくれる場合もあるし、ちょっとした言葉、仕草、表情に、自分の姿が反映されることもある。
-
日常の中で、仕事をしたり、勉強をしたりしているときに、ある意味では本番以上のプレッシャーを自分にかける。そのプレッシャーの中で練習していると、本番ではむしろリラックスできる。
-
ひとつの仕事を成し遂げるために必要な能力は多様化している。会社の業務がうまくいくためには、それらの要素の組み合わせを、迅速かつ柔軟に設計、実装していく人材が不可欠である。
-
人間は自分の脳内にどのような情報が詰まっているか、意外と把握していないものです。それが、人に話している過程で浮上してくることもあれば、逆に相手から質問されることで新しい発想に誘導されることもあります。
-
もともと脳には、「これは薬だよ」と言って砂糖の塊を与えると効いてしまうという「プラセボ効果」がある。笑顔は自分でつくることのできるもっとも強力なプラセボ。自分で自分の脳を、前向きに再プログラムできる。
-
根拠のない自信を持つ人は、他人に対しても根拠を求めない。それが、自由な空気を醸成するのだ。根拠のない自信を持て。それを裏付ける努力をせよ。
-
自分の弱さを許容せよ。弱さを他者にさらけだすことを恐れるな。他人の弱さに、寛容であれ。弱さこそが、美や魅力の源泉になり得ることを見据えよ。
-
嫌われると人は傷付く。しかし、嫌われることに慣れて、人は一人前になるのだろう。「嫌われて一人前」。嫌われの時価総額の高い人は、潜在的な成長能力が高い。
-
恋愛は、お互い弱い存在でなければ成立しない。強者は他者を必要としない。お互いに弱い存在であり、お互いに傷つけられうるからこそ、あこがれ、惹きつけられ、そしてかけがえのない関係となりうるのだ。
-
受験生諸君、勉強は大変だろうが、オレだって負けずに日々鍛錬しているぞ。どっちが猛勉強か、一つ競争してみようじゃないか。自分のため、日本のため、世界のため。全力疾走の競争だ!
-
日本に住んでいて一番頭に来るのは、本気で生きる気持ちもないやつらが、本気で何かをしようとしている人たちの足を引っ張ったり、揶揄したり、下らないことを押しつけたり、そういう光景があり過ぎるということ。
-
相異点ばかりでは好きにならない。共感できる点がなければ、一緒にいて心地良くない。共感できるところと、未知の部分が入り混じった、偶有的な存在が理想の相手である。
-
すぐれた芸術作品は、人の心を傷つける。「あっ、やられちまった」。その感動が、生きることの意味を確認させる。傷が癒えるプロセスにおいて、私たちは最も創造的になるのである。
-
哲学は、人生という樹の根っこのようなもの。根っこがしっかりしていれば、枝葉もしっかりと伸びていく。逆にいくら枝葉のことばかり気にしても、根っこがしっかりしていなければ十分な成長は期待できない。
-
仕事ができる人、ものごとがわかっている人は、見込みについて案外慎重。完成したプロジェクトの質についても、手放しで褒めないことが多い。できない人ほど自信があり、できる人ほど慎重である。
-
いかに前例のなさというブルーオーシャンの中に新しを追い求めるか。ここに、これからのビジネスの成功を考えるうえでのヒントがある。
-
脳の神経回路は、楽観的に物事をとらえていないと、潜在能力を発揮できないようにできています。悲観的なときの脳は、言うなれば潜在能力に蓋をして抑え込んでいる状態なのです。
-
人に面白いと思われることを言ったりしたりするためにはまず、自分の行動や言動が、他者から見るとどう突飛に、意外性をともなって映るかを知る必要があります。
-
集中して時を忘れる「フロー」の状態では、頑張っていることは実は嬉しいこと、楽なことである。頑張るということは、決して無理をするということではない。
-
現代におけるイノベーションは、旧来のシステムに対して破壊的作用をどこかで持つから、抵抗を受けるのは当然である。新しい技術や、サービスを提案する者は、必ずある程度の誹誇中傷を受ける。
-
頑固な人は、それだけ取れば短所だが、一つのことをやり遂げるという意味では長所である。優柔不断な人は、決断できないという意味では短所だが、さまざまな角度からじっくり考えるという意味では長所である。
-
市場は常にオリジナリティを望んでいる。もちろん、オリジナリティがあるだけでは足りない。その独創性が、人間の普遍的な感情、価値観に訴えかけたとき、大きなヒットにつながる。
-
立場が違うからといって、コミュニケーション自体を断ってしまうのは愚かである。反対の立場の人との対話を続けることが、プロジェクトの成功に欠かせないことも多い。
-
自分ができなくても、できる人を知っている。あるいは、誰に任せることができるか判断できる。このような能力は、管理職はもちろんのこと、一般社員でも必要な能力とまっている。
-
企業としては、もちろん本業は大切です。売上もあげなくてはなりません。しかし、すべてが効率優先になってしまうと、結果としてその企業の伸びしろを、自ら限定してしまうことにもなりかねません。
-
脳を活発化するには弱点を克服したという成功体験を持つこと。私の弱点は人見知り。克服した頑張った結果、いまでは初対面でも普通に対応できるようになりました。
-
根拠なき自信を持つことが大切。子供はこの根拠なき自信を持って成長します。赤ん坊がヨチヨチ歩きを始めるときに「僕できるかな?」なんて思わないですよね。自信なんて根拠がある必要はないんですよ。