曹操
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天下の人に背くとも、天下の人を背かせはしない。
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ありと見ればありないと見ればない。竜というものは時に大きく時には小さくなるという余にはそれが見える。余の言う竜とは人間のことだ英雄のことだ。竜というものは天に昇る機がいまだ熱さぬ時は頭を埋め爪をかくし深淵にひっそりと身を潜めさざ波さえ立てぬ。だがひとたび機が熱したと見るや、風を起こし雲を呼び一気に天に駆け上がるという。余は人間の英雄にその姿を見る。
漢中は鶏肋のようなものだ。
戦にも負けてみるがいい。敗れて初めて覚り得るものがある。
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大きな仕事を手軽にやってのけるのが、大事を成す秘訣。
機の熟さぬうちにことを行えばかえって害を招く。時機を待つのじゃ。
姦邪朝に盈ち、善人壅塞せらる。
政治こそ、人間の仕事のうちで、最高な理想を行いうる大事業だ。
そうだ、俺はこの風雲の中から生まれた男だ。前進を忘れてはならない。常に勇気を持って打開するんだ。
董卓のような逆賊に手を貸すような真似は天地が逆さになってもありえません。
追え!地の果てまでも追い詰めよ。
法を制して自らこれを犯さば、何をもって下を帥いん。
燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや。[解]小人に大人の考えは理解できない。
山は高きを厭わず海は深きを厭わず。[解]山はどんなに高くてもその高さをいやがることなく、海はどんなに深くてもその深さをいやがらず、いくらでも高く、また深くなろうとすることから、力のある者が人材を得て、いっそう強大になろうとする。
皆の者もう少しの辛抱だ。この山を越えると梅の林がある。
火事も小火程度なら消しやすい。
今、天下の英雄は、ただ使君の徒、数うるに足らず。
君に事えてその本を忘れざるは、天下の義士なり。[解]君主に仕えてその本分を忘れないのは、さすがに天下の義士だ。
お前の首ひとつで三十万兵士の不平をしずめようというのだ。
私は、こうなることが、分かっていた。自分が聖人だから、というわけではない。ただ、天下のことを、経験してきたからだ。
曹操のすべての名言