羽生善治
1
同じ方法で悪くなる。だから捨てなきゃいけない。せっかく長年築きあげてきたものでも、変えていかなくてはならない。
4
物事を忘れるのは、脳がそれを必要としないと判断したから。
0
ごちゃごちゃ考えすぎずにシンプルな思考を心がける。
わかりそうだけれどもわからないことが一番楽しい。
意表を突かれることに、驚いてはいけない。
興味が続くかぎり、集中力は続くものです。
将棋の世界でも、実戦を重ねれば、「過去に類似したケースがあったな」「ここから抜け出す方法はまだたくさんあるな」といった具合に、経験が生きてくる場面はあります。ただ、「経験したこと」が、その後の出来事に直接、役立つわけではありません。自分なりに過去の経験を咀嚼して、きちんと消化し、違ったものに変換させて、未来に活かすのです。
将棋にかぎらず、勝負の世界では、多くの人たちに、どれだけ信用されているか、風を送ってもらうかは、戦っていくうえでの大きなファクターであり、パワーを引き出してくれる源である。
ほんとうの勝負は定石を超えたところからはじまり、最後の決め手は情熱です。
決断とリスクはワンセットである。
先のことを考えるのは、楽しいといえば楽しいものです。でも、だいたいは、考えてもそのとおりにならない。いろんな人がいろんなことを予想していますが、まずそのとおりにはなりませんよね。あまり予想なんかしても仕方がないとさえ思います。
人は追い込まれないと深く考えないし、そういうプレッシャーの中でしか真の実力は養えません。曖昧で答えのわからない状態というのは誰にとってもつらいものですが、私はそういう局面こそ強くなるチャンスだと常に考えるようにしています。
勝負の世界では、ベストだと思う手法が通じるかどうかは、常に皆目わからないものなんです。ただ、この場面でこのやり方は通じないとか、この手はあまりよくないだろう、という当たりはつきます。経験知が活きるのは、そういう場面での対処ではないでしょうか。つまり「こうすればうまくいく」というより「これをやったらうまくいかない」ということを、いかにたくさん知っているかが大切であるような気がします。
夜の闇が暗ければ暗いほど朝も明るくなる。
平常心をどれだけ維持できるかで、勝負は決まる。
ビジネスや会社経営でも同じでしょうが、一回でも実践してみると、頭の中だけで考えていたことの何倍もの「学び」がある。
5
楽観はしない。ましてや悲観もしない。ひたすら平常心で。
3
「人間は、ミスをするものだ」長い間、将棋を指してきて、こう、つくづくと思う。
選んだ以上は後悔しない。あとは振り返らない。
直感力とは物事の進むべき道筋を示す「羅針盤」のようなもの。
羽生善治のすべての名言