本当に将棋の序盤が変わったのは、七冠を獲った後のことですから。藤井システムとかが出始めて、2000年くらいですかね。凄く大きく変わったのは。私が七冠を獲った96年頃は、序盤が変わったといっても、その後の変化から見たら、大したことじゃなかったんですよね。
羽生善治
羽生善治のその他の名言
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いまは誰もが情報を平等に手に入れられる時代ですから、自分が思いついたアイデアは、だいたい同じ時期にほかの誰かが思いついているものです。アイデアを寝かせていたら、先にほかの棋士に指されてしまいます。
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直感は数多くの戦いをこなし体系的に学ぶうちに、後天的に養われるもので、説明ができます。でも、ヒラメキは説明ができません。なぜか自分でもわからないが、ひらめいたとしかいえません。
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自分が思いついたことは、他の誰かも思いついているものなんです。これは経験則として、ほぼ間違いなくそうなんで。あんまり持っていてもしようがない、というのはあるんですよ。
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誰でも最初は、真似から始める。しかし、丸暗記しようとするのではなく、どうしてその人が、その航路をたどったのか、どういう過程でそこにたどり着いたのか、その過程を理解することが大切。
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僕の場合、たとえば難局で苦しんでいるときでも精神状態を極めてリラックスさせ、楽しもうと局面を眺めているとき、無意識にふっとそういう手が生まれるんです。