出口治明
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書物を通じて過去に生きた先人の思考に触れるにつけ、人知を超えた大きな時代の力が働いていることを実感します。人は一人で生きていくことはできず、常に他人や時代といった社会との関係性の中で生かされているのです。
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いいかげんな思い付きで意思決定をしても、会社に成果をもたらし、顧客の利益に資すれば、それは良い意思決定だったことになる。一方で真剣に考え抜いた意思決定でも、会社にマイナスの効果しかもたらさず、顧客の不興を買うようであれば、悪い意思決定だ。
地頭の良さとは何かといった抽象的なことを考えるより、まず必死に勉強することが大事だと思います。
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若いうちは上司から指示された仕事をきちんとこなすことが大切ですが、それをどう達成するかは自分で考えるべきです。
現場へ行き、自分の目で見て、自分の頭で考えて、自分で判断するということがすごく大事。
部下の話を真正面からよく聞いてあげてください。話を聞いてその人を知ることで、より使いやすくなるという利点もありますから。
どのような状況でも生き抜ける応用力をつけるために、自分の頭で考える力を養っておきましょう。
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企業は自分の好きな分野、得意な分野で頑張って成果をあげた人が評価される場所です。そのほうが企業にとっても本人にとってもいい。
人生というものは九九%、いや九九・九%、思うようにはならない。成し遂げたい事があっても達成できないままに死んでいく人が、むしろ普通なのです。歴史や伝記を読めば、そのことがよくわかります。しかし、そんな人生の中でもわずかに残された0.1%の可能性を信じて挑戦し続けなければ、未来永劫、何かを成し遂げることは出来ません。人が思わなかったことは、100%実現しないのです。
私が考えていたのは、「保険料半額」「原価開示」「他社比較充実」など、従来の生命保険会社がやってこなかった商品の販売です。そのミッションを実現するためには、生命保険会社を親会社にしたり、業界経験者をパートナーにしたりすると、既存の枠組みを超えられなくなる恐れがある。だから「若くて優秀で、生命保険を知らない人を紹介してください」とお願いしました。
若い人がもっと勉強するようにならなければ、日本が競争力を高め、より豊かな国になることは望めません。私たち企業人も含めて社会全体で大学教育の在り方をもう一度よく考えるべきですし、大学学側もグローバルな競争を見据えて改革に取り組んでいただきたい。
リーダーに必要な資質とは何か..。よくそう聞かれるが、私は3つの最低条件があると考える。それは、強い思い、共感する力、そして統率力の3つだ。
人と違うアイデアを生み出すための肝になるのは、とにかく経験やインプットを蓄積することです。
「わかる」ということはすごく楽しい。腑に落ちるという感覚がすごく好き。
人生は自分探しの旅。人間は一生自分に合ったものを探し求めるもの。
私は人の頭の良し悪しに大差はないと思っています。みんな「チョボチョボ」ですよ。もともとの頭の出来で言えば、そんなに賢い人もいなければ、そんなにアホな人もいません。
厳しい競争に晒されている世界では、「ゼネラリストで人材を育成しよう」というような悠長なことを言っていられるはずがない。
明確にやりたいコトがある学生はなかなかいない。
人間は、好きなこと・得意なことをやっているときが一番幸せです。そして、社員にそうさせる方が企業にとっても得なのです。
スタートアップの9割は3年以内につぶれる。だが、そのリスクにチャレンジしなければ社会は変わらない。
出口治明のすべての名言