出口治明の名言
ライフネット生命保険創業者
出口治明の名言。全272個。
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賢い人や強い人が生き残るのではない。ダーウィニストが言うように、状況の変化にいち早く適応した者だけが生き残るのだと痛感する。
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我々は身の程を知り、「1人では何もできない」と謙虚になることが大切だ。リーダーになったとしても、それはたまたまそうなっただけだ。運に恵まれ、うまく適応できただけだ。
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長所を伸ばし短所を直すことは、トレードオフの関係です。短所を直すと、長所も削られて丸くなる。つまり、同様なメンバーばかりになり、環境変化に対応できなくなるのです。
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何かを選べば、何かをあきらめなければならない。何かを選べば、何かを失う。仕事であっても、人生であっても、これが真理です。何かを決めるときには、このことを強く肝に銘じて、おかなければなりません。
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いくら自分の抱えている問題を解決してくれるような言葉を本の中に見つけ、気持ちがすっきりしたとしても、そこで終わりでは何も変わりません。大事なのは行動に移すこと。
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私は「人間ちょぼちょぼ主義者」です。要するに、「人間の能力は、それほど高くはない」「人間には、とくに賢い人も、とくにアホな人もいない。ちょぼちょぼである」と考えています。
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ある会社の大経営者は、「ストレス解消のために宇宙の本を読む」とおっしゃっていました。138億年の物語を読んでいると、自分が直面している問題などたいしたことはないと、気持ちを切り替えられるのだそうです。
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会社というところは、社長以外はみな、上からの指示により動くように作られているもの。迷ったら早めに聞いてしまうほうがいいのです。
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既存の生保では、販売員の組織を維持することがすべてに優先するようになり、普通の商品がつくれなくなってしまいました。恋人や両親に安心して勧められるようなわかりやすい商品をゼロからつくりたい。
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仕事だけをしていても、これからの時代に必要な「考える力」は養われません。空いた時間で自分に投資することこそ、仕事のスピードを高める一番の目的なのです。
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よく起業決断の理由を聞かれますが、恋愛と同じような感覚です。今の仕事よりも魅力的なものが見つかったから、そちらを選んだだけ。
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出世し、人の上に立って支配することが目的のような人物をリーダーにすべきではない。何かを成し遂げたい強い思いがある人をリーダーにすべきだ。
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リーダーに必要な資質とは何か..。よくそう聞かれるが、私は3つの最低条件があると考える。それは、強い思い、共感する力、そして統率力の3つだ。
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運とは「適当な時に、適当な場所にいること」である。棚からぼた餅が落ちてくるときには食べた方がいいに決まっているが、棚の近くにいてぼた餅が落ちてくることに気づかなければ食べられない。
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英語力は前提です。世界の共通語は英語ですから、これはもう当たり前です。ただ、言葉は手段に過ぎません。大事なのは話す中身、コンテンツです。
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責任者という立場は、ストレスがあって当たり前です。リーダーはストレス耐性が強くなければ務まりません。だから、ストレスを解消する方法をきちんと自分で見つけておくことも大事です。
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成功体験を持っている人にそれを捨てろと言っても、なかなか捨てられない。今の日本のしんどさの原因は、「成功が失敗の母」になってしまっているからだと思います。
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私はよく「「済んだことに愚痴を言う」「人を羨ましいと思う」「人に褒めてもらいたいと思う」、人生を無駄にしたいならこの3つをたくさんどうぞ」という言葉を口にして、自分を戒めるようにしています。
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私は人の頭の良し悪しに大差はないと思っています。みんな「チョボチョボ」ですよ。もともとの頭の出来で言えば、そんなに賢い人もいなければ、そんなにアホな人もいません。
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ライフネット生命の採用試験では、難しいテーマを与えて字数無制限で論文を書いてもらっています。これは考える力を見たいからです。
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読書は丁寧に思考のプロセスを追っていくことでこそ、様々な著者の思考パターンを学ぶことができます。とくに役立つのが、賢人の思考パターンを理解すること。だから、古典を丁寧に読むことが大切なのです。
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年功序列主義で企業が健全に成長しているのであれば、実力成果主義を導入する必要などないでしょう。しかし、仮に年功序列型組織で成長していないのであれば、やはり見直すべきだと思います。
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何も努力していなければ、神風が吹いたときに自分の凧を揚げることができません。大切なのは、来たるべきときに備えて準備をしておくことです。
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日本もこれから労働の流動化が進み、世界基準での普通の社会になりつつあります。普通の社会では専門分野があった方がはるかに転職しやすい。
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いくら強い思いがあっても、それを言葉にしなければ伝わりません。また、言葉があっても、下手な話し方だと「共感」が得られず、メンバーがいつか面従腹背になってしまうかもしれない。
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リーダーには、「これをやりたい」という強い思いが必須です。そして、その旗を掲げた人の周りに有志が参集していく。右へ行くのか、左へ行くのかわからないような旗のもとには、人は集まらないでしょう。
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様々な世界で経験を積み、常識に囚われず自らの頭で考えられることこそが、これからのあらゆる仕事に必要とされるパーソナリティです。
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人間は人から学ぶ、本から学ぶ、旅から学ぶ、この3つしか学ぶ方法はありません。だから私は誘われたらどこにでも行っていろいろな人に会い、本を読み、世界中をたくさん旅行しました。
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ついつい「他との差別化を図る」とかビジネス用語で考えてしまうのですが、そうではなくて、どうやったらお客様が喜んでくれるかが競争の根源だと思います。
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いつの時代においても、人と同じことをしていては、それ以上の発展が望めません。閉塞した現代社会ではなおさらのこと、人とは違う考え方ができることこそ、突破口になると思います。
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人は表向きは賛同して、裏では足を引っ張るようなことを平気でする。それが人間社会だ。だが共感してくれるメンバーを何人か得ることができれば、それでチームを引っ張っていける。
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世界を知る勉強をして知識を蓄え、自分の頭で考え抜き、やりたいことのイメージを固める。そして行動。これができないのは赤ちゃんと同じ状態ということです。
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私のチーム作りのポリシーは、一人ひとりのメンバーをよく見て、どういう組み合わせをすれば強くなるかをよく考えることです。例えば、野球だって同じ。適材適所を考えることが、強いチームづくりのすべてです。
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技術の進歩はあっても、人間の脳は1万3千年前から進化していないのです。だからこそ、社会を知るという意味では、時の洗礼を受けて脈々と生き延びた古典を読むことが一番役に立ちます。
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人はその土地と風土の創造物だ。誰もが自分の生まれ育った土地や、先祖への愛情を抱いている。だから、あらゆる人たちと胸襟を開いてつき合うためには、世界中の歴史と地理を学び、相手の背景を知る努力をすべきだ。
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教養は仕事に圧倒的に効く。グローバル企業の経営者と少し話をするだけでも、彼らの、人生や社会に対する深い洞察に気づかされます。教養のない人にはちゃんとした仕事はできない。私は心からそう感じる。
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定年制も含め、日本企業は雇用形態についていま一度、見直すべきだと思います。他社と経営統合した後に、たすきがけ人事なんてこをとして、経営がおかしくなっている企業も少なくありません。
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やるべき仕事に集中し、そのほかのことを割り切れば、あまり疲れなくなる。そうして必要な仕事にだけエネルギーを注げば、早く帰れるはず。
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仕事は「事業を継続、向上させること」という当たり前の原則がわかれば、チームをストレスなく、伸び伸びと活躍させ、成長させることができる。
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30歳のときに決めた人付き合いのルールは「基本的に人の誘いを断らない」です。それ以降、夕食を自宅で取った記憶はありません。
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「ゆとり世代」という見方にも問題がある。人間は世代に関係なく、みんなが個性的でそれぞれ違う。ステレオタイプで人を捉えるべきではありません。
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高度成長期のように成長曲線が比較的想定しやすい社会では目標を立てやすい。でもいまは先が読めない世の中。こういったときに精緻な目標を立てると、どこかがズレたらすべてが狂ってくる。
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職場は何よりも仕事をするところ。「今日も一日元気に頑張ろう」とベストコンディションで毎日出勤する。これが社会人の最低限の心構え。
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集中するためには、「速く仕事を終わらせよう」と常に意識すること。僕は何をやるにしても「どうすれば速く終わるか」を一所懸命に考えます。
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何かしないと、と焦れば焦るほど悪循環に陥ります。まずは気持ちを落ち着けて、時間をかけて自分の能力を向上させなくてはいけません。
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ビジネスパーソンの仕事に、特別な才能は必要ない。必要なのは、好奇心と謙虚な気持ち。言い換えれば、誰もが伸びる可能性を持っている。
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自らが信じる何かを実現したいと強く思い、たとえ失敗しても諦めずに、1%の可能性を信じて挑み続けた人たちが、世界をより良く変えてきた。
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40代からの勉強では、リーダーとなることを意識しなければなりません。リーダーには強い思いが必要です。「志」といってもいい。世界のあり方をどのように理解し、そのうえで、何を変えたいと思うかが大切です。
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「学生時代に勉強をサボってしまった自分はどうすればいいのでしょうか?」と聞く人がいます。そういう人は今日から勉強すればいいだけの話です。今後の人生を考えると、いまの自分が一番若いのですから。
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部下の話を真正面からよく聞いてあげてください。話を聞いてその人を知ることで、より使いやすくなるという利点もありますから。
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年功序列色の濃い大企業と違い、当社のように年齢フリーが前提だと、「どの世代が使いやすい」とか「どの世代は戦力にならない」という考え方はしなくなるものです。
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「仕事が人生の全てだ」と考えると、自分の個人的な趣味嗜好や価値観、好き嫌いなど、仕事に本来関係ないはずの思考を、仕事に持ち込もうとするようになります。つまり、悪い意味での公私混同が始まるのです。
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時間をかけて考え抜いたら良い意思決定ができるわけではない。それに多くの場合、意思決定にかけられる時間は限られる。短時間で意思決定を迫られ、結果を出さなければならないのが現実だ。
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本を読むのは、時空を超えて、著者と話すこと。速読なんてしてはいけない。人に会っている時に、要点を早口で話しても、何も得られないでしょう?
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物事を理解してもらうには、絵を描くのが一番早い。できるだけわかりやすく図解する。たとえば、自分の子供に説明するとき、「こういうことだよ」と絵を描いて説明するでしょう。
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自分が情熱を持って仕事に打ち込んでいるかどうか、我が身を振り返ってみてください。新人は先輩を見て育つので、あなたがロールモデルでなければなりません。
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やる気が見えないというのは、与えられた仕事とやりたい仕事にミスマッチが起きていることが多い。面白いと思える仕事を与えれば、部下は頑張るはず。部下のやる気を引き出すのが上司の仕事。
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人間は偶然の出会いを繰り返しながら、人生を構築していく生き物です。自分自身の転機を振り返ってみてください。すべての転機が何らかの偶然の出会いから生まれていることに気づくでしょう。
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同僚の愚痴は聞き流すのが一番。まともに聞いていたら、自分もストレスがたまり、疲れてしまう。人間の脳は興味のない話は構造的に聞き流すようにできていますから大丈夫。
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リーダーの共感力とは、仲間や部下に対して、「君たちを大事に思っているよ」ということを、口だけでなく、いかに態度で表わせるかということ。
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自分の中身を磨くには「人、本、旅」。普段からたくさんの人に会い、たくさんの本を読み、いろいろな場所へ足を運ぶことが、あなたの魅力をアップさせる。
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僕は、世の中の人はほとんどみんな変な人だと思っています。人間はみんな顔が違うし、能力も異なるので、みんな異能人であり変人なのです。
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リーダーは、「自分はこれをしたい」というものを持っていなければならない。「したいこと」とは、強い思いや志、と言い換えてもいい。
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失敗するのは当たり前。失敗を積んでいくうちに、人はだんだんと賢くなっていく。そもそも人生は、失敗の連続。僕もたくさん失敗してきた。
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企業は自分の好きな分野、得意な分野で頑張って成果をあげた人が評価される場所です。そのほうが企業にとっても本人にとってもいい。
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実はライフネット生命を設立する8年前頃にも、ネットで生命保険を販売するアイデアをかたちにしようと動いていたのですが、その時は時期尚早と判断し、断念しました。風がなければ、凧は揚げられませんからね。
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何かをやり遂げたい強い思いを持ち続ける人は、迷っても失敗しても、何度でも立ち上がる強さがある。周りも手を差し伸べたくなり、思わぬ応援を得られたりもする。
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21世紀の私たちは、いわば「海図のない航海」に出ているのです。絶対的なモデルがないから、どうしたらいいかは自分の頭で考えるしかない。
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名選手と名監督は違うから、やらせてみない限り名監督は育たない。岩瀬がナンバー2で私を支えてくれ、安心できるまでに育ったから社長を譲ったのではない。育てるために譲ったのだ。
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歴史を知らずとも、じっくり考えることで同じ答えに至ることはあるでしょう。でも、考えている間に時間は刻々と過ぎ、手遅れになってしまうかもしれないのです。
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いくら強い志があっても一人では何もできませんから、なぜそう考えるのか、どうすれば理想を実現できるのかを、人に説明して共感を得る能力が必要です。
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表面的な議論に囚われるのではなく、数字・ファクト・ロジックという、しっかりした岩盤にまで掘り下げて考えるクセをつければ、本で読んだ内容にいちいち振り回されることはないでしょう。
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10冊のビジネス書より、1冊の古典。人々が何千年にもわたって、取捨選択を繰り返し、選び抜いたものだけが、古典として受け継がれてきている。
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いい本は時間がかかってもいいので、辛抱して最初から最後まで精読すること。飛ばし読みをしてはいけない。いい本は、読んですぐに役に立たなくても、内容が読み手の血肉になって、どこかで必ず生きてくる。
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ある分野で飛び抜けた実績を収めている人は、「好きなことはとことんやる人間」だと考えられる。そういう人を採用して、あとは長所を徹底的に伸ばせばいい。長所とは、言い換えれば尖っている部分。
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「やる」と決めたら集中できる。やるしかないという選択肢を選べば、うだうだ考えるのは時間の無駄だということが腹落ちするはず。
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まず、質・量ともにその人の能力に見合った仕事を与えているかどうかを考えてみてください。部下の能力、やりたいことをきちんと理解して、仕事に打ち込める環境をつくることがマネジメントの基本です。
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真のリーダーとは、「志」「共感力」「統率力」の3つがある人。一言で言えば、自然に人がついていきたい気持ちになるような人。それが、リーダーの条件。
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方向性がバラバラというのは、多くの会社で起こりうること。ただ、マネジメントの基本は「ワンボイス」。経営陣はワンボイスで方向を示すのが当たり前。
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リーダーの条件として、僕は後継者を選ぶ能力も重要だと考えています。偉大なリーダーでも、後継者選びに失敗したケースは枚挙にいとまがありません。
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最も大事なのが熱意。「これができないなら、僕は辞めます」くらいの熱意で語れば、反対している人もたいてい「そこまで言うなら一回やらせてみようか」という気になる。
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仕事ができる人の机の上は、だいたいきれいです。「机の上の状態を見れば、その人の脳みその中身がわかる」と言う人もいるほどです。
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運動にしても、思考にしても、技量というのは、毎日練習していく中で、ちょっとずつ上がっていくもの。毎日積み重ねていくことが大事。
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古典は熟読以外ない。古典を速読するのは、百害あって一利なし。ビジネスパーソンなら、古典をはじめとした良書を、じっくり読むといい。
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意志決定のスピードを高めるには、集中力を高めること。考える力は睡眠と一緒で「中身の濃さ」。10時間考えても、中身が薄っぺらだったらダメ。
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すべての人間は、自分の能力を3割から5割増しに見る脳みそを持っている。だから「評価をされていない」と不満を持つのは当たり前といえば当たり前のこと。
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勉強を始めるタイミングに、「遅い」ということはありません。「無知ほど人間を堕落させるものはない」と肝に銘じて、今日から始めましょう。