ヒクソン・グレイシー
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私が新しい連盟を設立したのは、自分の周りに柔術関係者を集めるためではない。私が代表を務めてはいるが、この連盟の目的は、所属にこだわらず広く柔術の大会を盛り上げること、どこで黒帯を取得したかを問わず、すべての柔術家の水準を高めることなのだ。
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闘いのために、勝利のために、ただ死なないことだけを目指して、淡々と生きる。勝つために試合を繰り返しながらも、まるで闘うために設計された機械のように、死を実感していなかった。
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幸せを求める他にどんな生きがいがあるというのだろうか。そして、幸せでないのに満足できるだろうか。
私が常に考えているのは、連盟の事業をどう成長させれば、大会参加者により良いサービスを提供しながら、最終的に利益が出せるかなのだ。
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大事なのは、勝つことではなく絶対に負けないこと。
私が敵を乗り越えようとしたのは、幸せという大きな目的を達成するためだったのだ。
私の考える「現代の戦士」とは、正しい行動を守り、求めるものを手に入れようとするが、それでも幸せになるという目標を忘れない男のことだ。
誰の役にも立たない人生なんて意味がない。自分のことしか考えず、人のためには指一本動かさない人間はただの自分勝手だ。しかし、人を助けるために自分の力を蓄えるのなら、それは立派な行動だ。だから自分を優先させる。
まず日本を皮切りにして、アメリカ、ブラジル、ヨーロッパでも、ヒクソン杯を開催する計画だ。
真実は往々にして見えるものとは違う。真実は、見えるものをどう感じるかだ。
何かを成功させるために必要なものは、運ではない。
自分自身の幸せを手に入れるという考えを、どこまでも追求する。
ストレスのある暮らし、緊張した生活を送り、嫌な気持ちのままで、家族のために何ができるというのだろう?愛する人や友達の役に立てるだろうか?仕事で活躍できるだろうか?そのまま無理に突き進めば、最後には倒れてしまうことだろう。
選手でなくても、一般の普通の生活に役に立つような、健康になるような柔術を先に広めなくてはいけない。
最も大切なのは、技術を正確かつできる限り迅速に行うことだ。
仕事のことや家族を養うことばかりでなく、自分の気持ちをもっと考える。
総合格闘技のために選手を育てることはないし、興味もない。
自分にとって何が最も重要だと思うかと聞かれて、自分自身だと答えた人以外はみんな間違っている。
見えない力を手に入れるために、感覚を磨き、自分を捧げ、人として正しい行動を選び、深く物事を見つめること。状況を把握し、正しい戦略を立てること。欲しいものを手に入れて、自分で運命を切り開くこと。幸運をあてにせず、自分のものは自分で取りにいくこと。
格闘技や武道の目指すべき姿は、それを通じてよりよい社会人を育成するということだ。競技やショーのために盛り上がっているというだけでは物足りない。
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