ハロルド・ジェニーン
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創造的ではあるが、起業家的と呼ぶのは至当でない。
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良いリーダーのやることは紳士的でなくてはいけない。誰も自分のリーダーが無知、優柔不断、弱さから無能を甘やかすことを望みはしない。弱いリーダーについていきたいとは誰も思わない。リーダーとして弱いことは最低である。困難な状況にぶつかったら、どう変わるかわからないからだ。困難で、不評判ですらある決断をすることを恐れない強いリーダーの方がずっと多くの尊敬と忠誠を勝ち取る。目下の人間を扱うのに紳士的で公正で信頼できると知られている限り。
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エグゼクティブとしてすることになっている仕事を本当にやっているなら、彼の机の上は散らかっているのが当然。
社内政略は停滞した会社に最もはびこり弊害をもたらす。いかなるマネジメントにとって重要なポイントは、社内政略というものは抑止しないと会社の士気と全身力を損なうため、絶対に許すべきではない。
多くのビジネス戦略家が見過ごしがちなことは、屑物置き場が稼ぎ出す1ドルも、石油会社やコンピュータ会社が稼ぐ1ドルとまったく同じものだということだ。
通常、ある人の机の上がどんなふうかということから、その人の傾向について多くのことがわかる。私の経験から言って、机の上に何も出ていない、きれいな机の主は、ビジネスの現実から隔離されて、それを誰かに代わって運営してもらっている。トップマネジメントどころか、ミドルマネジメントでも、要求される仕事の量と水準を保ちながら、机の上を綺麗にしておくなど実際不可能である。
やったことは測れるが、やらなかったことを評定するのは、ずっと難しい。
リーダーシップは物事を遂行するように人々を駆り立て、答えを出さなくてはならないと感じるがゆえにそれをやり続け、満足できる結果を得るまで止めないように駆り立てる情念の力である。もちろん、努力がいつでも成功するとは限らない。だが、その場合には、早くそれを悟り、その状況から抜け出すことだ。損失を最小限にとどめて、他のことに向かっていくのだ。マネジャーたる者は、押し流されてはならない。
コングロマリットは単一製品、もしくは同じ業界のいくつかの製品に固執している会社に比べて明確な利点がある。広範囲の経済活動分野をカバーする多業種、多製品会社は、経済的不況に対する保険をかけているようなものだ。カバーする範囲が十分に広ければ、その会社のある製品には、他の製品が不況に見舞われているときも、需要がありよく売れていくだろう。どんな業種にもサイクルはある。それは潮のように上げ下げするが、潮よりずっと予測しがたい。
楽しい繁栄の雰囲気をつくるのに最も重要な要素は、経営組織の上下を通じて、開放的で自由で率直なコミュニケーションを定着させることだ。我々の頻繁な会議の背後にあったのはその考え方だ。どのマネジャーもトップに直接意思を伝えることができた。我々は階層に関係なく誰もが直接に意見を述べ合い、いかなる状況に関しても現実の事実に基づいて検討が行われるように、全員を一堂に集めることによって経営階層の間の壁を取り払った。
人に命令するだけでうまくいくと信じてはいけない。自分もオールを持って、一緒に漕がなければならない。
私は経験から、会社の個性を決定するのは最高経営者だということを知っていた。彼の下にいる人々は彼の命令を遂行し、彼のやり方を模倣する傾向がある。彼がやることとそのやり方は、一種のファッションとなって下の階層の人々に模倣される。
近年、ビジネスエグゼクティブの間に、仕事をないがしろにしてまで他のことで認められようと競争する傾向がますます強くなってきた。それらはエゴの発散競争と化している。法外な量の時間を外部での活動に注ぎ込んでいる。彼らがとるべき一番の責任は自分の報酬を支払っている会社に対するものだという現実が見えなくなっている。
真のリーダーは下の人々に、どんな理由からであっても、自分に近づくことを恐れさせないようにしなければならない。
我々は見つかる限り優秀な人材を雇いたかった。我々が欲しいのは知能に優れ、知識と経験の備わった人物だったが、そうした長所を備えた候補者をさらに選考する条件として、働くことへの情熱という点で、私と共通している人々を周囲に置きたかった。
ある問題を解決するのに22通りの方法を試み、それでもまだ成功しなかったら23番目の方法を試みなくてはならない。何かが上手くいっていないのを見つけたら、原因がわかるまで究明し、ひとつの解決法が効果をあげなければ、別の、また別の、さらにまた別の方法を試みることだ。
数字が示す周辺を掘りはじめたとき、その人は初めてビジネスの真髄に触れる。もし売上が不振なら、それは製品の設計上の欠点だろうか?コスト高が原因か?マーケティングに問題があるのか?流通、財務か?数字はその企業がいかに上手くいっているか、あるいは上手くいっていないかを反映するためにある。
最初の四半期に目標を達成できなかったら、決して年間目標を達成することはできない。とにかく最初の四半期に予定された収益目標を達成するのだ。それから第2、第3の四半期の目標を達成する。そうしたら、もしかしたら第4四半期はあまり努力しなくても計画通りに行くかもしれない。
リーダーシップの質こそ、企業の成功をもたらす処方箋に含まれる最も重要な成分である。リーダーシップとは、共同の目的を遂げるために、他の人々をチームとして結束させ、自分のリードに従うように仕向ける能力である。リーダーシップは学ぶことのできるものだ。
数字は企業の健康状態を測る一種の体温計の役目を果たす。それは何が起こっているかを経営者に知らせる第一次情報伝達ラインとして機能し、それらの数字が精密であるほど、また揺るがすことができない真実に基づいていればいるほど、情報は明確に伝わる。
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